私にとって、紅茶はおうちで飲むもの。外ではもっぱらコーヒーが多い。 なんでだろ?と考えてみたら、紅茶のおいしい店が少ないのだった。 レストランで料理がどんなにすばらしくても、紅茶にはあれ?と思うこともしばしば。 だから結局、紅茶を飲みたいときは紅茶専門店へ行ってしまう。でも、紅茶専門店は なんだか格調高いところが多い。もちろんおいしいのだけれど、 コーヒーを飲むときのように、 もっとふらっと気軽に飲みたいのに。

紅茶の並ぶ店内
紅茶の並ぶ店内。50種類くらい揃えている。

田園都市線の桜新町を降りて、駅前のにぎやかな繁華街が途切れてきた ところに、ぽつんとお店が佇んでいる。中へ入ると紅茶がずらり。 ダージリンは数ヶ所の茶園のもの、フレーバーティーやハーブティーの 種類も多く、中国茶や緑茶もある。スタッフの方がにこにこしながら、 「お味見どうぞ」と紅茶を持ってきてくれた。その日はマロン味のミルクティー。 ふと見ると、奥のほうにテーブルとカウンター席があり、 中で紅茶を飲むこともできるようになっている。 むむむ、お茶は3種類選べて500円。いろんなものをあれこれ少しずつ試してみたい人にぴったり。 インドやスリランカで実際試飲に使われているのと同じポットで注いでくれる。 日替わりでケーキやスコーンも焼いている。スタッフみんなお菓子作りが 大好きなんだそう。

キッチン おくのテーブル席
左:キッチンにはインドで買ってきたアルミのやかんやフライパン。
右:テーブルは手作り。イスはイギリスのアンティークチャーチチェア

店長久保田さんはもともと普通の会社員だった。 でも生活を楽しくしたり、心にゆとりをもたらすような仕事がしたい、 と思っていたらお茶に出会った。 5年前からお茶の仕事を始め、輸入から商品開発までなんでもやった。 そしてついにティーインストラクターの免許も取得。 紅茶教室なども開催していた。(今もお店でときどき教室を開いている。)

手作りのお菓子 紅茶
左:スタッフ手作りのケーキやスコーン
右:紅茶は右にあるスリランカ製ポットでサーブ

お店をやるなら普通の住宅街がいい、と思って物件を探した。 人が普通に暮らしていて、買い物帰りにふらっと立ち寄れる、 気軽な感じの店にしたいと思ったそう。ここは街路樹があったり、 静かな雰囲気が気に入って決めた。内装も半分手作りで、 木を切って棚やカウンターを作ったり、キッチンにタイルを貼って飾ったり。 オープン前は逃亡したいほど(笑)忙しかったとか。 しかも久保田さんには赤ちゃんがいる。子供をおんぶしたまま働くこともあった。

クリ ダージリンの箱
左:インドのお茶屋で使われている「クリ」という容器
右:ダージリンの品質を保証するマークが付いた木箱

でも久保田さんはいつも、にこにこと楽しそうな雰囲気を持っている。 もともとのんびりお茶の飲んで寛ぐことが好き。お茶の話を始めると、 目がキラキラとして、専門的なことまで丁寧に解説してくれる。 去年の秋はインドまで買いつけに行き、そのときの出来事をとても 楽しそうに語ってくれた。茶摘みをするインドの女性たちは着飾っていて、 すごくきれいであること、高山であるほど、霧のベールでお茶がゆっくり 熟成されること、お茶屋めぐりでは「クリ」という素焼きの陶器でお茶を飲み、 飲んだら容器は地面に捨てること、などなど、話は尽きないのだった。

雑貨 ポットなど
雑貨も好きなので、紅茶にまつわるものなどを扱っている。
店長のセンスで選んだシンプルなものが多い。

お客さんと話をするのが楽しい、そしてお茶を丁寧に入れるという行為が楽しい、 と久保田さんは言う。お店の名前「CHA-YA Te The(チャヤ テテ)」は、 日本語、イタリア語、フランス語でそれぞれ”お茶”という意味で、 いろんな国の言葉を混ぜ合わせた。お茶を様々な角度で楽しんで欲しい、 という気持ちが込められている。

紅茶缶 店長久保田さん
笑顔がキュートな店長久保田さん



紅茶専門店 CHA-YA Te The(チャヤ テテ)
東京都世田谷区新町2-22-15
tel:03-5426-8653
営業時間:11:00~20:00 月曜休







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