雑貨/生活雑貨・デザイン雑貨

中央線物産館って何?

杉並区役所のある阿佐ヶ谷に、不思議ショップがオープンしました。「中央線物産館」という強烈なネーミング。果たして何が売っているのやら・・・?魅惑の中央線ワールドへおそるおそる潜入!

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド


「中央線」とは東京のど真ん中を走り抜けている電車ですが、 なぜかこの言葉から醸し出す、独特のむーんとしたイメージがあります。 「中央線」を名詞として使うとき、それは東京のど真ん中ではなく、 中野・高円寺~吉祥寺界隈を指す言葉。 「あー中央線ね~」と言って、みんな暗黙のイメージをふんふん頭の中に 浮かび上がらせているのです。 だから中央線に住んでいて、大好きなのに、なんだか素直に口に出していえない。 深い深い愛情があっても、つい冷たい素振りをして悪口言ってしまって、でもやっぱり ほっとけなくて・・・ああ、もどかしい。

そんな「少し照れちゃうような憎らしさと愛おしさのある」町の一角に、不思議なお店がオープンしました。 「中央線物産館」という、もう名前だけで相当なインパクトです。 杉並区役所からすぐ近く、入り口にはパンダが微笑み、2階へと導く 無機質な階段。うーん、一瞬入るのを躊躇してしまう店構え。 ミラクル中央線ワールドに飲み込まれてしまうのか・・・と小さな恐怖に怯えながら、 なぜか人目に気づかれないように、こっそり階段を上っていきました。

お店入り口 お店入り口
お店入り口 お店入り口
中央線を愛しているなら、勇気を出して階段を上ろう!


「中央線の屋根裏部屋」がコンセプト

古材を利用した、隠れ家風の店内
ガラガラっと扉を開けると、「お?!」。 ある意味見事に想像を裏切られ、 ホッと安堵すると共に、新たなる刺激的感情がむくむくと湧き上がってきます。 並べられているのは、ヨーロッパやアジアで活躍するデザイナーの作ったプロダクト、 そして、地元中央線界隈のアーティスト作品、一捻りあるマニアックな書籍やレコード、 美しい文房具、個性的でスタイリッシュなランプ・・・。 一見バラバラ、しかしどれも中央線的クリエイティブマインドを直撃 する、ユニークな品揃えなのです。青山にでもありそうな 垢抜けた商品であっても、なぜか中央線としか言いようのない雰囲気を持っています。 ギャップとカオスに囲まれて、いつしか隠れ家に潜んだ子供のように、夢中になってしまう心地良さを 漂わせています。

オーナー下古谷 浩さんは、元々広告会社でプランニング等をしていましたが、 昨年独立し、新事務所設立のためにこのショップを立ち上げました。 「中央線は自分自身も20年近く住んでいる愛着のある町。 この町には独特のカルチャーがありますが、 そんな文化を理解しつつ、新たなライフスタイルを提案したかったんです。 サブカル的なものもあるけれど、独りよがりな芸術ではない。 デザイナーの思いがきちんと表現され、暮らしの中で身近に取り入れていきたい、 ちょっとハッピーでスタイリッシュなプロダクトを選んでいます。 この辺りではあまり見かけない商品も多いですが、 掘り出し物感覚で愉しんでもらえれば嬉しいと思います」。

棚
本 本
「うわー見つけちゃったよ!」という妙な優越感を感じさせてくれます。


中央線物産館
東京都杉並区阿佐谷南1-14-2 石井ビル2F
丸の内線「南阿佐ヶ谷」駅徒歩1分
TEL:03-3311-6658
11:30~20:00 火曜定休
http://www.c-bussan.net/




次ページでは、ユニークでスタイリッシュな販売商品をご紹介。
店内
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