「中央線」とは東京のど真ん中を走り抜けている電車ですが、 なぜかこの言葉から醸し出す、独特のむーんとしたイメージがあります。 「中央線」を名詞として使うとき、それは東京のど真ん中ではなく、 中野・高円寺~吉祥寺界隈を指す言葉。 「あー中央線ね~」と言って、みんな暗黙のイメージをふんふん頭の中に 浮かび上がらせているのです。 だから中央線に住んでいて、大好きなのに、なんだか素直に口に出していえない。 深い深い愛情があっても、つい冷たい素振りをして悪口言ってしまって、でもやっぱり ほっとけなくて・・・ああ、もどかしい。
そんな「少し照れちゃうような憎らしさと愛おしさのある」町の一角に、不思議なお店がオープンしました。 「中央線物産館」という、もう名前だけで相当なインパクトです。 杉並区役所からすぐ近く、入り口にはパンダが微笑み、2階へと導く 無機質な階段。うーん、一瞬入るのを躊躇してしまう店構え。 ミラクル中央線ワールドに飲み込まれてしまうのか・・・と小さな恐怖に怯えながら、 なぜか人目に気づかれないように、こっそり階段を上っていきました。
中央線を愛しているなら、勇気を出して階段を上ろう!
「中央線の屋根裏部屋」がコンセプト
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