築26年戸建住宅の水回りリフォーム実例

築20~30年ともなると、浴室、洗面所、トイレといった水回りは予想以上に劣化が進んでいます。汚れが目立つだけならまだしも、建物内部にまで水が浸透していて、結果的に構造部を傷めていることも少なくありません。

今回は築26年一戸建ての水回りをリフォームされたTさんのケースを参考に、リフォーム費用とポイントについてご紹介したいと思います。浴室、洗面脱衣室、トイレと部位別に絞ってご説明いたします。

【目次】
1.浴室リフォームにかかった費用
2.水回りリフォームの注意点
3.洗面脱衣所リフォームにかかった費用
4.トイレリフォームにかかった費用


 

浴室リフォーム費用は135万8700円・構造補強も一緒に

今回取材にご協力いただいたTさん(60代男性)は、築26年の戸建住宅にお住まいです。今まで部分的な補修工事はしたことがありますが、ほとんど住まいにリフォームらしいリフォームはしたことがありませんでしたが、子どもたちもそれぞれの家を持ち、自分だけの時間持て余すことが多くなったこと、年をとっていく自分の将来のことを考え、今しっかりとしたリフォームをしておこうと思ったようです。

それでは早速、浴室のリフォームの様子から見てみましょう。
浴室リフォーム

息子夫婦がお孫さんを連れて遊びに来るのが待ち遠しいというTさん(60代男性)。これもリフォームのきっかけの一つのようです。

ユニットバス

浴槽のお湯が冷めにくく、追いだき回数も減る「魔法びん浴槽」タイプのユニットバス。冬場もこの浴室なら快適です。(画像提供:TOTO株式会社

Tさんが採用したユニットバスは、TOTO製の魔法びん浴槽1坪サイズ「1717」というタイプ。そして浴室暖房換気扇もオプションで追加しました。従来の浴室が冬になるとものすごく寒く、また結露も発生しやすいということで、新しい浴室には暖かさと快適性を求めていたからです。これならゆったり、ゆっくり湯船につかっていることができます。

さらにTさん宅の従来の浴室は、バランス釜が浴槽に隣接して設置されていたため、非常に手狭な感じがしていました。今回のリフォームではユニットバスの設置に合わせ、ガス風呂給湯器も一緒に交換し、瞬間湯沸かし器を使っていた台所の給湯配管も一緒に改修しました。既存給湯機器の撤去、ガス風呂給湯器(28号)設置、給水・給湯配管の工事で約27万円かかりましたが、以前はお風呂を沸かすのに夏で20分、冬で50分近くかかっていたのに、今では7~10分でお風呂が沸いてしまうのですから、Tさんも大喜びです。
 

水回りリフォームでは補修工事を前提にして見積っておく

リフォームでは補修工事も重要なポイント

在来浴室の場合、タイル床の亀裂や湿気により内部が腐食していることがあります。リフォームする上でこういった補修工事は絶対に忘れてはいけない部分です


浴室をリフォームする場合、現在のお風呂が在来浴室か、ユニットバス(システムバス)かによって、工事費用は違ってきます。一般的に在来浴室の場合、既存のタイル面を解体してみると、建物構造部が湿気などで腐食していて、補修費用が必要になることが多く見受けられます。

Tさん宅の浴室リフォームでも、やはり構造部の腐食がありました。もちろんリフォーム業者との打ち合わせの段階から、「補修」だけではなく「補強」を前提に検討し、見積ってもらっていました(約9万円)。そのため追加費用は必要ありませんでした。

このように、補修が必要な箇所を発見した場合の対応策をあらかじめしておけば工事もスムーズになりますし、施主にとっても追加費用の心配を極力防げます。腐食の程度にもよりますが、一般的な浴室リフォームの場合、補修であれば通常は5万円前後からの費用が発生すると考えておけば良いでしょう。

【T邸浴室リフォーム工事の費用】 1,358,700円(税込)
※給湯機(28号)設置、給水・給湯管引き替え工事の約27万円を含む。
※補強工事(浴室の建物構造部)の約9万円を含む。

 

洗面脱衣室リフォーム費用は14万5320円・浴室と同時工事でお得に

洗面脱衣室リフォーム

浴室の出入り口となる洗面脱衣室を一緒にリフォームすることで、工事の無駄・ムラが減少し、個別に工事をしたときよりも10%程度安くすることができました。


在来浴室をユニットバスに入れ替える場合、浴室の入口部がユニットバス用の折れ戸や引き戸になります。そのため、従来の戸・ドアを一緒に交換する必要が出てきます。

そこでTさんは浴室の工事に合わせて、一緒に脱衣洗面室もリフォームすることにしました。浴室の解体やユニットバスの搬入に合わせ、同時に洗面脱衣室を工事してもらうことで、部材や職人の無駄やムラが減るので、工事費用も個別にリフォームするより10%程度安くなることがわかりました。予算が圧縮できた分、シンプルでおしゃれな化粧台を採用し、また壁や床などには水回りの湿気や結露に強い仕上げ材を使用することができました。

【T邸洗面脱衣室リフォーム工事の費用】 145,320円(税込)

 

トイレリフォーム費用は41万9265円・狭くても機能性、快適性を両立

トイレリフォームは利便性で考える

トイレリフォームでは使う人の利便性を考えれば、0.4坪という狭い空間でも妥協はできません。手すりの位置や洗浄スイッチなど、業者とじっくり詰める部分が多いのです。

Tさんのお住まいではもともと汲み取り式のトイレを使っていましたが、お孫さんが昔ながらのトイレを怖がってしまうことや、60代という自らの年齢などを考慮し、トイレリフォームも決意しました。

Tさん宅のトイレは0.4坪(約1.2m²)という狭いスペースですが、温水洗浄便座のあるコンパクトな便器を採用することで、機能性と快適性を両立させました。

トイレに手すりを付けたいと思っていたTさんですが、狭いトイレスペースがもっと使いづらくなるのではないかと心配していました。そこで業者から提案してもらったのがトイレットペーパーホルダーと一体になった「棚手すり」とコンパクトタイプの便器。これならスペースを有効に使え、立ち座りの動作を妨げません。特に「棚手すり」は手だけでなく、腕や肘でも体を支えることができます。

このように狭い空間であっても選ぶ部材によって、リフォームの仕上がり品質は大きく変わってきます。たとえ手すり1つであっても、必ず業者と取り付け位置などについて相談し、必要な壁の補強や使いやすい位置について提案してもらうと良いでしょう。

【T邸トイレリフォーム工事の費用】 419,265円(税込)
※下水道接続工事として約23万円を含む。

今回はTさんの「浴室」「洗面脱衣室」「トイレ」のリフォームについてご説明しました。総額は1,923,285円(税込)ですが、これは築20~30年の水回りリフォームではよくあるケースです。これにキッチンも加えてリフォームされる方もいらっしゃいますが、一つの目安となりますのでぜひ参考にしてみてください。

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