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カビを追放!湿気対策リフォームの費用

湿気による結露は、カビや腐食を発生させ、住まいを早く傷めてしまう原因になります。今回はリフォームで、住まいの中のジメジメをスッキリさせる方法とその費用についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

ジメジメした押入れ
ジメジメした湿気は、カビやダニ、ニオイの発生原因になります。
湿気の多い季節です。雨で洗濯物を室内に干すことが多くなりますね。しかもこの時期だけに限らず、お部屋のあちこちに結露が発生してしまうようなお住まいでは、この湿気対策をしっかりやっておかないと、カビが発生したり、住まいの腐食を早めてしまったりして、何かと問題になりやすいのです。

そこで今回は、季節を問わず住まいの湿気を一気に解消できるリフォームプランと、その費用についてご紹介します。

【INDEX】
お手軽編(p.1)
・クローゼットを調湿建材でリフォーム(予算3万~6万円)
・お部屋を調湿壁材でおしゃれにリフォーム(予算6万~9万円)
しっかり編(p.2)
ルームドライヤーでいつでも除湿(予算7万~10万円)
浴室を乾燥ルームとして使う(予算12万~20万)

クローゼットを調湿建材でお手軽リフォーム

クローゼット
調湿機能のある壁材を利用すれば、除湿剤を繰り返し購入する費用も節約できます。(画像提供:大建工業株式会社)
クローゼットは収納する衣類と一緒に湿気も閉じ込めてしまいやすい空間です。空気が滞留するため、湿気がこもりやすく、結露もしやすくなるのです。

そこでリフォームアイテムとして、「調湿建材」を考えてみましょう。読んで字のごとく「湿度」を「調節」してくれる機能をもっており、湿度が高い時は湿気を吸着させ、乾燥している時には吸着している水分を空気中に放出するという建材です。

「調湿建材」として有名なものは、INAX「エコカラット」、大建工業「さらりあ~と」、トステム「MOISS(モイス)」などがあります。これらの建材を既存のクローゼット室内壁の上に張り合わせて施工すれば、半日~1日でできる比較的簡単な作業で済み、費用も3万~6万円程度です。すでに結露やカビが発生し、クローゼット室内壁面に汚れ・傷みが出ている場合は、下地材からリフォームする必要がありますが、プラス2万~4万円程度で対応可能ですから、大工さんに相談してみましょう。

ちなみに間口1,800mm×奥行き900mm程度の押入れを、ウォークインクローゼットにリフォームするには、8万~15万円程度の費用がかかります。この場合、下地材も調湿性能を持った材料でリフォームを計画しておけば、より快適な収納スペースになりますので参考にしておきましょう。

お部屋を調湿壁材でおしゃれにリフォーム

エコカラット・ヌリカラット
調湿機能のある建材として、「エコカラット」「ヌリカラット」を使用したリフォームが人気です。(画像提供:株式会社INAX)
湿気だけでなく、ペットのニオイが気になるお部屋では、調湿性能にも優れた壁材で仕上げるリフォームがおすすめです。前段でご紹介した調湿建材の中には、デザイン性にも優れており、室内の全部あるいは一部に使用することでアクセントの効いたお部屋にリフォームできるのです。

パウダールームやトイレなどの水回り空間はもちろんのこと、リビングでもその効果を思う存分発揮してくれます。また、塗り壁材とも組み合わせると、お部屋の美観がさらに高まります。

施工面積6m²程度であれば、材料費と工事費合わせて6万~9万円程度で施工できますし、すぐに結露が減ったことを実感できると思いますので、非常に実用的なリフォームであると言えます。

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次のページでは、設備を有効に活用した、しっかり除湿リフォームについてご紹介します。
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