リフォーム費用/リフォームコストダウンのコツ

50%OFFは大丈夫?リフォーム費用値引きの謎(3ページ目)

新聞折り込みなどで目にするリフォームのチラシ。「本体価格50%OFF」などと書いてあって割安な感じがするのですが、そもそもこんな価格のリフォームを依頼して本当に大丈夫なのでしょうか。今回はリフォーム値引きのカラクリをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

カラクリ3:メーカータイアップでコストダウン

システムバス

メーカーは、リフォーム現場で自社商品をたくさん採用してもらうため、業者とタイアップして工事費用を安く抑えようと努力しています。(画像提供:TOTO株式会社

建材や住宅設備のメーカーは、他のメーカーとシェア争いをしています。少しでもリフォームの現場で自社商品を採用してもらおうと常に競争しています。

そこでメーカーとリフォーム業者がタイアップして、値段を安く抑える努力をします。メーカーは通常の仕入れ価格を5~10%値下げしたり、オプション部材などを割安価格で提供したりします。そしてリフォーム業者はできるだけそのメーカーの商品が採用されるように積極的にPRしたり、工事担当者への商品研修などを特に徹底させて、効率よく工事ができるようにして経費を削減する工夫などを重ねていきます。このようにしてチラシの目玉となる「割安リフォーム商品」のほとんどは作られていくのです。

これらの商材を使ったリフォームを検討しているのであれば、通常よりも5~15%程度の費用は抑えられると思いますが、建材・住宅設備はメーカーごとに特徴があるので、安いからといって安易な気持ちで商品を選定してしまうと、結局無駄な買い物になってしまうこともありますから、必ずショールームなどで商品を確認しておくことをお勧めします。

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限定商品でお買い得!でも変更ができないことも

上記の「カラクリ3」でもご紹介しましたが、メーカーとタイアップしてリフォーム業者が商品を絞り込んだ値引き展開をすることに加えて、「台数」や「商品」「品番」を限定して、安い金額を提示することがあります。

ショールームなどで展示していた設備を、商品入れ替えに合わせてかなり安く提供してくれることがありますが、このような場合、オプション品が選べなかったり、色やサイズを変更できなかったりするので、こういった商材でリフォームを検討する時には、我が家にふさわしいかどうかカタログや資料などで事前に確認しておくことが必要です。

値引率だけが決め手ではない!総額と工事内容が重要

リフォームのチラシに掲載される値引きのカラクリは、「大量仕入れ」「薄利多売」といったものだけで説明できるものではありません。家電商品などと異なり、どこで買っても同じものではない上、工事が伴う訳ですから業者選びに慎重にならざるをえません。

チラシを良く見てみると、商品価格を値引きしていることはあっても、「工事費○○%OFF」と記載しているものは少ないはずです。原則として工事費用はそれぞれの住まいによって異なるもの。だからこそ目先の値引率だけで業者を選定するのではなく、全体の総額と工事内容のバランスの取れた業者、それも工事範囲や内容をわかりやすく提示してくれる業者を見つけるようにしましょう。それがリフォーム費用を抑える重要なポイントです。

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