リフォーム費用/リフォームコストダウンのコツ

50%OFFは大丈夫?リフォーム費用値引きの謎(2ページ目)

新聞折り込みなどで目にするリフォームのチラシ。「本体価格50%OFF」などと書いてあって割安な感じがするのですが、そもそもこんな価格のリフォームを依頼して本当に大丈夫なのでしょうか。今回はリフォーム値引きのカラクリをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

カラクリ1:アウトレット品でお値打ち感をアピール

フローリング
施工面積によっては在庫になってしまう材料もあるため、「安くてもいいから処分したい」と考える業者もいるのです。
リフォームは必ずしも大きい工事ばかりではなく、数m²程度の工事もあります。しかしリフォームで使用するフローリング材や設備品は、ある一定のロットでなければ発注できないものがあったり、リフォームのために発注したけれど、何らかの不具合・不都合で在庫になってしまうものもあったりします。

こういった在庫品や、型落ちになってしまった商品を、客寄せアイテムとして使用することで、「割安感のアピール」と「在庫処分」を一気に解決してしまおうと、「○○%OFF」といったチラシ掲載を行う場合があります。

非常に価格的にもメリットが大きいのですが、在庫品や型落ち品であるがゆえ数量に限りがあったり、性能や機能が最新のものと比べ劣る場合がほとんどですので、その商品に限定したリフォーム計画で考えてしまうと、予算オーバーになってしまったり、不満の残るリフォームになってしまったりすることがあるため、くれぐれも「アウトレット」であることを忘れないようにすることが肝要です。

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カラクリ2:材料費は薄利。工賃・経費で帳尻合わせ

前ページでご紹介したような、値引率の大きい商材を目玉商品にすれば、「50%OFF!」といった安さを前面に押し出したチラシ表示が可能になるわけです。

しかしリフォームは、材料だけでは成り立ちません。それらを正しく工事して完成すればこそです。そこで材料費を徹底的に抑えて、工事費用や諸経費を通常通り請求することで、リフォーム業者は利益を確保するのです。

そういったチラシ広告などを良く見てみると、小さい注意書きで「掲載金額には工事費は含まれておりません」とか、「当社で工事していただけることがお値引きの条件です」といった表示がされていることがほとんどです。チラシに掲載されていない場合でも、実際にリフォーム業者と打ち合わせしてみると、材料だけの販売はできない旨を説明されたりします。くれぐれも商品の値引率だけで業者を判断することはやめておく方が無難です。

次のページでは、さらにリフォームチラシの値引きカラクリに迫ります
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