「掛け率」だけで判断してはいけない

前ページでもご紹介したように、リフォームは「材料費」+「工事費」で構成されます。そのため、材料価格を安く提示してくれる業者であっても、工事費やその他経費が高ければ、さほど値ごろ感はありません。では、次の例をご覧ください。

見積りの比較
【材料掛け率の異なる見積り】材料価格にはAの方が安いのですが、合計金額はBの方が安くなっています。材料代の値引率だけで判断するのは早合点です。

上記の例において、「洗面化粧台 X-XXX」のメーカー希望小売価格が20万円だった場合、Aでは20万円の50%(これを「掛け率」と呼びます)であるのに対し、Bでは70%となっています。商品代だけで比較すると、Bの方が高いように思われますが、合計金額ではほとんど差がない上、むしろBの方が安くなっています。

洗面化粧台

欲しい設備・建材商品がある場合、その部分だけの見積り比較をしてしまいがちです。気をつけておきましょう。

このように設備や建材などで、施主のお気に入りの材料などがあると、ついついその部分だけに目が行ってしまい、値引率や掛け率だけで判断をあせってしまうことがあります。工事が絡む内容だけに、値段だけで業者を選ぶのは考え物ですが、このような価格提示に対して、業者を適正に評価するためにも、材料掛け率だけで業者をふるい落とすようなことはやめましょう。

「経費」もしっかりチェックしよう

リフォームの見積りにおいて、材料費と工事費が必要であることはすでに前述しました。その他にも工事をする上で、業者が必要とする費用があり、これらを「諸経費」として位置づけています。この「諸経費」が絡む見積り比較において、判断しにくい事例として以下のようなものがあります。

経費の見積り比較
【経費を考慮した見積り比較の例】部屋ごとの工事費用はAの方が安く見えますが、監督費・諸経費などを入れたトータル金額はBの方が安いのです。

部屋ごとの工事費用では、一見すると見積りAの方が安いように思われます。しかし、監督費や諸経費を加えた合計金額では、Bの方が安くなっています(ちなみに諸経費率は見積りAが約20%で、見積りBが約10%です)。

このように工事費用を比較するには、部分的に捉えるのではなく、全体のバランスを考慮して判断する必要がありますので、見積り書を見比べる時は、掛け率同様、部分的な金額にこだわり過ぎないようにするのが、上手に予算を抑えるコツです。

見積り書についてどんどん質問しよう!

見積り書はリフォーム業者ごとに書き方がまちまちであり、単価も違えば、施工方法も違います。なので、見積り書をもらった時、その金額が意味するものを一気に把握することは非常に困難です。

リフォーム業者にあれこれ質問すると、気分を害されるのではないかと心配になる方も多いと思いますが、逆に不明な点を遠慮なく聞いてみて、少しでも施主の目線に立ってくれて、わかりやすく解説してくれる業者を選ぶことが、実はリフォーム大成功への一番の近道です。

これからリフォームをするかどうか考えている施主に対して、不安や誤解をなくしていただくために記述する書類の一つが「見積り書」です。ここに業者の姿勢や、施主に対する配慮が垣間見えてきます。どんどん質問して、長いお付き合いの出来る業者を見つけてください。

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