リフォーム費用/価格別リフォーム実例

予算50万円で始める我が家の印象アップリフォーム(2ページ目)

リフォームは何百万円もするものだと思い込んでいませんか。確かにそんな予算のリフォームもありますが、キッチン、リビング、トイレ、といった具合に、部位ごとに考えていけば、予算やリフォームイメージの把握がしやすくなります。そこで今回は、予算を50万円程度に絞って、住まいの印象をかえてくれるリフォームについてご紹介いたします。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

40万~55万円:キッチンの取替え

キッチン

古くなったキッチンを、新しいシンプルなシステムキッチンで入れ替えるだけでも、印象は大きく変わります。後は予算と必要に応じて、オプションの収納などを足していけばよいのです。

システムキッチンは非常にお値段が高い印象がありますが、メーカーごとに商品グレードが複数用意されており、スタンダードグレードでも十分にキッチンの刷新は可能です。間口1,800~2,400mm程度の標準的なシステムキッチン本体価格相場は、25万~40万円ですから、設置工事費用を含んだ総費用でも、40万~55万円程度です。

50万円前後という限られた予算では間取りの変更や、多彩なシステム収納オプションなどには手が届きませんが、汚れがつきにくいワークスペースや収納力の高いキッチンは、使い勝手を大幅に向上させてくれることでしょう。

既存キッチンをはずした際の壁や床の傷の補修工事、給排水工事、ガス工事、電気工事などが絡むので、リフォーム業者から見積り書をもらうときは、明細をそれぞれ提示してもらうようにしましょう。

35万~60万円:洗面化粧室の空間リフォーム

システム洗面化粧台

収納力や機能性などを考慮してシステム洗面化粧台を選んでみましょう。毎朝の洗面タイムがガラリと変わります。

バスタオルや洗剤・シャンプーの買い置きなど、洗面室には収納すべきアイテムがたくさんあふれています。老朽化した洗面化粧台を新しくするのに合わせて、収納スペースたっぷりのシステム洗面化粧台でリフォームすると、一気に美しい洗面脱衣空間が実現します。

既存洗面室の間口や、洗濯機などの配置に合わせて、設置プラン(I型、L型、対面型)やミラーキャビネットなどのオプションを選定しますが、間口750~1,200mmのシステム洗面化粧台を用いたリフォーム費用は、35万~60万円が相場です。

45万~60万円:高級トイレ空間へのリフォーム

トイレ

タンクがなくなっただけなのですが、トイレ空間がなんとなく高級感のあるスペースに生まれ変わります。比較的狭い室内でも、余裕が感じられます。

普通のご家庭において、トイレはわずか1坪にも満たない空間ですが、住まい手の人柄が出やすい場所だけに、少しでもきれいにしておきたいと考えておられる方も多いはずです。

トイレ便器をタンクレスのハイグレードタイプにしたり、小型手洗い付きの収納を設置したり、脱臭・調湿効果の高い壁材と、汚れにくい床材を仕上げに使用することで、トイレ空間が高級感たっぷりのスペースになります。

タンクレストイレ本体は、25万~40万円くらいのものが売れ筋です。普通のトイレ便器に比べてやや高めですが、タンクがない分、トイレスペースが広く使えるため、その費用対効果は十分感じられるでしょう。床や壁の下地の大掛かりな補修工事が不要であれば、全体のリフォーム費用は45万~60万円くらいです。

50万円ならリフォームの幅も結構広がる

リフォームというと、どうしても大規模なものをイメージしてしまいがちですが、予算計画やライフスタイル、住まいの傷み具合などに合わせて、部分的にリフォームしていくのも非常に効果的です。

さらに、リフォーム予算が50万円前後になってくると、業者から提示される見積り書に、各社の特徴が出やすくなります。内訳書や図面などでしっかり説明してもらうようにして、納得できて満足できるリフォームを目指しましょう。

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