エクステリアリフォームで上手に屋外と室内を接続できれば、空間をもっと快適に活用することが可能になります。
庭のことを考えると、どうしても門扉や塀、植樹といったことが最初に浮かんでくるかもしれませんが、建物廻りや庭周りに小さな屋根や庇(ひさし)を設置することで、居住空間に広がりが生まれたり、敷地をもっと活用できたりするのです。
そこで今回は家そのものの屋根ではなく、屋外と室内を上手に接続するための屋根を取り付けるエクステリアリフォームについて、そのアイデアと概算費用についてご紹介いたします。
カーポートは20万円~
カーポートは、敷地面積や外観などに合わせて、支柱タイプか壁付きタイプを選びましょう。(画像提供:YKKAP株式会社)
車1台分のカーポートの場合、支柱を立てて屋根を掛けるタイプと、住宅の外壁を利用するタイプと大きく2つに分かれます。また、車2台以上のタイプや、ハイルーフ車対応の高さがあるタイプや、自転車も併設しておける屋根サイズの大きいタイプなど、メーカーカタログをよく確認して、我が家にふさわしいカーポートを選ぶようにしましょう。
車1台分のカーポートであれば、工事費を含め20万~30万円位で工事可能ですが、屋根材の強度や熱線カット性能や、ガーデニング向けのラティス・格子といったオプションなどによってリフォーム費用は変動します。また、駐車場スペースを新たに作る場合、床面をコンクリートで仕上げる場合は、費用が別途加算(10m²程度で10万円前後)されますので、予算計画を立てる上では十分に気をつけておきましょう。
居住性と景観を高めるオーニングは20万~40万円
オーニング(日除け)は、日差しの強い季節でも心地よい風を感じることができるエクステリアアイテムです。(画像提供:株式会社LIXIL)
外壁に取り付けて使用するオーニングが一般的ですが、外壁の強度に不安があったり、外壁を加工したくない場合には、アームのある独立した柱を立てることで設置できます。屋根の開閉については、どちらの設置タイプでも、手動・電動が用意されていますので、使用頻度や住まい手の事情に合わせて快適な空間を作ることができます。
間口2間(3,600mm)×出幅2,000mm程度の手動タイプ壁付きオーニングであれば、工事費込みで20万~30万円前後、電動タイプでも25万~40万円前後でリフォームできますから、プラスアルファの予算でウッドデッキなどと組み合わせて、リビングと庭が一体となったスペースを作ることも可能です。
次のページでは、後付けで手軽にリフォームできるテラス、サンルームについてご紹介します。