リフォーム費用/リフォームコストダウンのコツ

リフォーム発想で新築コストダウン!(前篇)

リフォームか、新築か、悩む方も多いはず。でも「どちらか」ではなく、両方の良さを同時に取り入れる方法もあるのです。今回は前篇・後篇の2回に分けて、リフォームと新築を上手に使い分ける方法をご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

新居が欲しいけど、新築にするか、リフォームにするか悩んでいる……、そんな方も多いことと思います。間取りの大幅な変更や、構造部の傷みがかなり想定される場合など、リフォームの方が新築よりも割高になってしまうことも少なくありません。

そこで今回は「前篇」と「後篇」の2回に分けて、新築の注文住宅でもリフォーム要素を取り入れることで少しでも安くイメージ通りの住まいを手に入れる工夫について、実際の建て替え事例からご紹介します。

両親と同居するかも……。建て替えを決意!

千葉県旧S邸
建て直し前の千葉県S邸の写真。中古住宅として取得した住まいですが、傷みや使い勝手が気になっていました。
千葉県在住のSさんご一家は、30代のご夫妻と、6歳(女)、3歳(男)のお子さんの4人暮らしです。ご主人のお兄さんが仕事の関係で地元を離れるため、ご両親の万が一のことを考えて、同居を検討することにしました。

しかし現在の住まいは、約7年前に購入した中古住宅であり、購入時にすでに約20年近くが経過していたことと、子どもたちも大きくなってきていて、手狭であることに加え、ご両親との同居を考慮すると、部屋数が明らかに足りないことに不安を感じていました。

Sさんご一家は、工事業者と間取りの変更や増築について再三打ち合わせを重ねていきましたが、現在の住まいからのリフォームでは、要望を実現するのに新築と同じくらいのコストがかかってしまうことと、建物の耐久性などを考えると、リフォームは割高になると判断し、建て替える計画に変更しました。

リフォーム要素を取り入れた新築工事スタート!

キッチン
数年前にリフォームしたばかりのシステムキッチン。処分してしまうには惜しいので、再利用することにしました。
ところがSさんには気がかりなことがありました。5年ほど前、システムキッチンを使いやすいものに取り替えたばかりで、その時の費用が水の泡になってしまうような気がしていました。

その時、工事業者から「もったいないので、今のシステムキッチンは取り外して、新しい住まいに取り付けて、システムキッチンの購入費用を節約しませんか?」と提案されました。

ここからは、Sさんご一家と業者の連係プレーです。新築ではありますが、今の住まいの中で使えるものはできるだけ使い、コストを徹底的に抑えつつ、素晴らしい家を建てようということになりました。

次のページでは、実際にどのようなリフォームアイデアを取り入れて、どのくらい節約できたのかをご紹介します。
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