パニック障害の主な治療法

パニック障害

パニック発作は薬物療法によって脳内環境を正常化させることで抑えられます。心理療法で、発作がもたらす恐怖、不安感に対処することも有効

パニック障害の主な治療法は薬物療法と心理療法。薬物療法では脳内環境を正常化させることで、パニック発作を抑え、心理療法では発作がもたらす不安、恐怖感に対処します。詳しく解説しましょう。

薬物療法によるパニック障害の治療法

パニック発作では強い息苦しさや胸の痛みを感じるため、心臓発作を起こしたと感じることも多いようです。実際は心臓ではなく、脳内の神経科学的な環境が原因している病気。薬物療法で、原因となっている脳内環境を正常化させることで抑えることができます。

具体的な治療薬は各個人との相性を見ながら見極める必要がありますが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など、脳内神経伝達物質の1つであるセロトニンを調節する治療薬などが使用されます。

パニック発作の再発を起きにくくするためには、治療期間は症状消失後もかなりの期間、継続する必要があります。個人個人の症状の状況によりますが、1年近く薬物療法を行うことが望ましい場合もあります。

心理療法によるパニック障害の治療法

パニック発作そのものは、通常は薬物療法で抑えることができます。しかし発作が起きなくなった後も、パニック発作自体に対する不安や恐怖感に立ち向かうために、認知行動療法などの心理療法を受けることが望ましいです。

具体的には、発作への恐怖を増幅させるような思考の歪みを矯正し、より合理的に自己の症状を理解するようにします。場合によっては、パニック発作中に現われる息苦しさやめまいなどの違和感を、生命に危機をもたらす重大な刺激と誤解しないように簡単な訓練をすることもあります。例えば、めまいでパニックを起こさないように、自分の座る椅子を回転させてみて、めまいの状態に慣れるなどの宿題が医師やカウンセラーから与えられるでしょう。

治療の第一歩は、パニック障害を疑うところから

パニック障害の大きな問題点として、最初のパニック発作から実際に精神科を受診するまでに、かなりの時間、場合によっては数年以上経過してしまうことも少なくないことが挙げられます。例えば、症状を他人に秘密にしていて我慢してしまうケースを始め、心筋梗塞のような自覚症状があるため、原因が脳にあるとは思わず、何度も心臓の検査ばかり受けてしまうなど身体的問題ばかり精査してしまう場合もあります。

パニック障害はうつ病などの心の病気と同様、早期治療が良好な回復の第一条件。もしもパニック発作のような体験があった場合は、ぜひ一度精神科(神経科)を受診するようにしましょう。
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