品質重視の大規模リフォームは設計事務所の得意分野
デザイナーズ住宅は設計事務所の大得意とする分野です。設計と監理で大活躍します。 |
通常の工事費に加え、数十万円~の「設計料」と工事費の8~20%の「工事監理手数料」が発生しますが、一般的なリフォームでは味わうことのできない美しいディテールの仕上がりが期待でき、しかも設計事務所の建築士が工事業者の見積りをチェックし、相場金額から逸脱した工事費を防ぐという面も持っています。
またリフォーム規模が大きくなると、柱や壁といった構造部をいじる可能性もあり、しっかりとした構造計算や適切な補強が必要になる場合もあります。このような時にも適切な構造上のアドバイスを得られるという点も、設計事務所に依頼するメリットと言えるでしょう。
ただし、設計事務所自らが施工する訳ではないので、リフォームが済んで時間が経過し、ちょっとした不具合やメンテナンスを伴う修理が生じた場合に、設計事務所に依頼しても対応が難しいことを覚えておきましょう。設計事務所によっては、施工業者やメンテナンス窓口を教えてくれることもありますが、くれぐれもリフォーム打ち合わせの段階から、こういったことについても相談しておくようにしましょう。
費用と仕上がりのバランス重視ならリフォーム店・工務店
リフォームに関する「何でも屋」と言うべき「リフォーム店」、そして新築のノウハウを活かして活躍する「工務店」、どちらもリフォームに関しては対応力と価格面のバランスの取れた依頼先と考えられます。比較的規模の大きい300万円以上のリフォームに限らず、数万円の修繕工事でもフットワーク良く対応してくれますし、最近では専任の建築士を置いて建築士事務所を併設し、施工品質と価格バランスを両立できるように配慮しているリフォーム店・工務店も増えてきました。
一方で、リフォーム提案が万人受けするような標準的なものになりやすく、極端な間取りの変更などには消極的な業者もいますし、リフォーム店として営業してはいるものの、専任の建築士がいなかったり、建設業の許可を取得していない業者もいます(法律上、500万円未満のリフォーム等では建設業の許可は不要)ので、その業者ごとの得意・不得意分野や、施工実績などをじっくり見定めて依頼するようにしましょう。
次のページでは、コストパフォーマンスに優れた地元専門業者についてご紹介します。