リフォームの難しいところに、見積りで提示された金額だけでは工事が完了しないという点が挙げられます。工事前では予測できなかった補修工事や、工事中に施主のイメージが変わってしまい、工事内容を変更したりと、日々刻々と変化する工事風景に、施主や業者の考えが変わっていくということも少なくないのです。

そういった変更や追加において、施主の発想と業者の事情で大きな差があり、そのことが追加費用における金額トラブルを招いているのですが、一体どのような部分に問題が多いのでしょうか。今回は、リフォームの追加費用でトラブルになりやすい事例と、トラブルにならないための対策についてご紹介します。

【INDEX】
・壊さなければわからない補修の程度・範囲(1ページ)
・ついでに頼む棚や造作家具はタダじゃない!(1ページ)
廃材の処分は家庭用ゴミと違い割高(2ページ)
「サービス」が「無料」を意味するとは限らない(2ページ)

壊さなければわからない補修の程度・範囲

工事中
傷み具合は築年数などからある程度推測しますが、やはり実際に見てみないと判断できない部分も多いものです。
リフォームは新築と違い、現在住んでいる(あるいは従来使っていた)住まいに対して施工するものです。そのため、建物内部の状況がどのようになっているかは予測しづらいものです。

一般的に建物の築年数や使用頻度、そして現場調査における周囲の状況から推測して工事内容を検討することになるのですが、相見積りで最安値の業者を選定した時に発生しやすいトラブルとして、通常なら想定される補修工事が含まれておらず、工事中に「追加工事(の費用)が必要」といわれて慌ててしまうというケースがあります。

「プロが作った見積りだから工事に漏れがないはず」と施主が思っているのに対し、このような場合の業者は「施主が価格重視と言っていたから、最低限の工事内容しか見積っていない」と考えているのです。このようなトラブルを防ぐために、打ち合わせの時には想定される追加工事があるのかどうか業者に事前に聞いておき、総合的な工事費用を考慮して業者を選定するようにしましょう。

ついでに頼む棚や造作家具はタダじゃない!

棚
何気なく頼んでしまった棚や造作家具。後で工事代金を請求されて驚いてしまうことも……。
リフォームではほとんどの場合施主が在宅していて、大工さんたちの様子が比較的見えるものです。てきぱきと工事を仕上げていく職人さんたちを見ていると、「ついでにここに棚を作って」とか「ここも直して」というように、頼みたくなってしまうものです。

ここにも施主と業者の考えの違いがあります。施主は「ついでに頼んだ」と思っていても、業者からすれば「仕事を受注した」と思っています。職人さんは自分が工事をすることで工事費を稼いでいる訳ですから、施主からタダ(あるいは限りなく安く)で頼まれているとは思っていません。

こうなると、全てのリフォーム工事が終わって請求書が届いた時に、「あれ?この工事って有料だったの?」なんてことになり、しぶしぶ追加費用を払うことになりかねません。「ついで」とは言っても追加工事になるのですから、職人さんやリフォームの営業担当者に費用のこともじっくり相談した上で発注するようにしましょう。

次のページでは、「廃材費用」と「サービス」についてのトラブルをご紹介します。