急な発熱には体を冷やすのが大切 |
薬についてのサイトなので、お薬について最初に触れておくと、乳幼児に対する解熱薬の使用については注意が必要で、家庭の医学サイトでも関連記事が公開されています。やはり、お薬の使用の前に充分な冷却を施してもなお、いっこうに熱が下がらない時に薬を使うかどうか考えるのが基本です。
頭を冷やす事について
そんなお子さんの熱に対しては、クラシックなところでは氷のう(ひょうのう)や氷枕(こおりまくら)なんていうのがありますが、特に氷のうは、使った事がない人もいるかもしれません。最近ではベルト式の保冷材を冷凍庫で凍らして使うタイプの製品がご家庭にひとつくらいはあったり、おでこに貼るタイプの冷却材も主流になりつつあるからです。これらは、なんと言っても張り付くので動いても大丈夫な所がいいですね。この中でおすすめといったら、やっぱり昔ながらの氷のうや氷枕も見逃せません。冷却効果が期待できる上に氷の量などで冷やす力を調整する事もできます、そして氷さえあれば凍らせる手間もなく、すぐに、そして連続して使う事ができるからです。でも、頭だけを冷やしていればいいのでしょうか?
発熱には全身の冷却、
ピンポイントで冷やす事
最近では「体全体の熱をとる事が大切」という考え方が主流になりつつあるようです。実際に体全体で発熱している時にはもちろん、そうでなくても体全体の熱をとる考え方が定着しつつあります。こんな時、体全体の熱をとるにはどうしたらいいのでしょう。病院などの小児科病棟などでは、ふとももの内側やわきの下、首筋など太い動脈が走っている所を冷やす事で全身の熱を和らげています。特に体が小さなお子さんの場合には、効果的ですが、大人でもこのポイントは同じようです。
このようなピンポイントを冷却するといっても、ぬれたタオルではまわりがびしょびしょになってしまいますし、保冷材では押えておくのが難しく、いずれにしても、お子さんの場合にはつきっきりの看病が必要になってきます。連日、昼も夜も続いたのでは看病する側も参ってしまいかねません。
乳幼児用冷却衣「ク~ルくる」
製品のパッケージ、ブルーのMサイズ |
使い方は、ベスト型の着衣のポケットになっている所に付属する保冷剤を入れるだけ、その着衣も前であわせてマジックテープで固定するだけのタイプなので、上体を起こしてかぶったり手を通したりする手間もなく着せる事ができるようになっています。パジャマなどの上に重ねるように「ク~ルくる」を付け、そのままお布団をかけて眠る事ができるようになっています。とはいうものの、最初に少し触れた、貼り付ける冷却材タイプの製品をこれらのピンポイントに貼り付けても同じ事になるのですが、使い捨てなので経済的にはあまりおすすめではありませんね。
矢印の所に大・小の保冷剤が入る |
保冷材(大)×1個、保冷材(小)×4個 |
商品化には日赤和歌山医療センターの小児科が協力していたり、発売後にもその他の病院の小児科病棟の使用実績が上がっているなどからすると、その効果も証明済みと言えます。
あると便利な意外な使い道
熱をさます他にも、体の熱を発散させる力の弱いお子さんの為に色々な使い道が報告されているようです。真夏の外出時に装着して熱中症を予防したり、アトピー性皮膚炎の痒みを和らげる効果なども報告されているようです。発売元のホームページで情報交換をしてみてはいかがでしょうか。ご紹介してきました、乳幼児用冷却衣「ク~ルくる」は、2004年の9月に発売になったばかりの製品です。時々新聞などのメディアが取り上げて紹介していますが、知名度はまだまだ、という印象です。これから続々と紹介されていく事になるでしょう。本当は使わないにこした事はないのですが、もしもの時にすぐに使えるようにあらかじめ準備しておいてもいいでしょう。ガイド的には育児のマストアイテムとしておすすめしたいものです。
1セット3800円という値段もちょっと高い感じがしますが、ご自分で同じようなものを製作したとしても同じくらいの値段になってしまいそうです。それならわざわざ作る事もないので、これを機会におもとめを考えてみてはいかがでしょうか。9,000円以上は送料も無料になるので、予備用保冷材(900円)とセットで二人分で9,000円以上になりそうです。ブルーとピンク、SサイズとMサイズがあるのでお友達やグループでのおもとめやもうひとつはプレゼントにもいいかもしれませんね。
<注意事項>
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・使用感についてはガイド個人の印象によるものです。
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【関連リンク】
・小児の発熱時の解熱剤は慎重にfrom 家庭の医学
・マザーシーズ