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  • 脂肪と大腸癌の関係とは-p.1
  • カルシウムの大腸癌予防効果-p.2

    大腸癌は女性の癌では一番となっています。この大腸癌に対して、日本人には不足がちの栄養素のカルシウムに予防効果があります。カルシウムにはダイエット効果だけでなくて、大腸癌予防効果の一石二鳥の効果があるのはご存知でしたか?今回はそのカルシウムの効果について説明していきます。

    肉食が大腸癌の原因?

    病気の原因は遺伝因子と環境因子があります。食物が通る消化器の癌は当然ですが、後者の環境因子の食事が大きく関係します。日本で増加中の大腸癌は、ニュージーランドのような肉の摂取量が多い国では多いのは事実です。ところで肉のどの成分が大腸癌に関係するのでしょうか?もし、肉の蛋白質が関係あると仮定すると蛋白質の摂取が多いと大腸癌が多いという事になります。現在、大腸癌の蛋白質摂取の直接的な関与は否定されており、代わって大腸癌への脂肪の関与が有力です。この脂肪の関与について簡単に説明します。

    脂肪の消化には胆汁酸が必要!

    トリグリセライド
    脂肪の関与について説明するには脂肪の消化・吸収の理解が必要です。肉類に含まれている脂肪はトリグリセライド(3つの脂肪酸+グリセリン)という形です。実はヒトの内臓脂肪、二の腕の皮下脂肪もトリグリセライドです。リパーゼという酵素が食物中のトリグリセライドを脂肪酸とグリセリンに分解します。小腸で吸収するのは脂肪ではなくて脂肪酸です。リパーゼ(酵素)がトリグセライドに反応する時に重要な物質があります。それは胆汁中にある胆汁酸という物質です。胆汁酸はコレステロールが元の物質の酸です。脂肪の摂取が多いと消化・吸収に、より多く胆汁酸が必要となります。さて大腸癌に直接関係する悪玉は脂肪自体なのでしょうか?

    胆汁酸が容疑者!

    胆汁酸
    脂肪の吸収に必要な胆汁酸は小腸でほとんど吸収されて肝臓から再度、胆汁に分泌されます。この体の中のリサイクルを腸肝循環と呼んでいます。胆汁酸の一部は吸収されずに大腸に到達します。胆汁酸は大腸で腸内の細菌により様々な物質に分解されます。現在、大腸に到達した胆汁酸自体と腸内細菌による胆汁酸の分解産物が大腸癌の原因に関与していると推定されています。

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