医師との面談、理解できていますか?

医師との面談
そう何度もあるわけではない、医師との面談。しかし、緊張してたり、専門用語が飛び交ったりして、「よくわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
がんの診断や治療を行っていく際には、医師との面談の機会が何度かあります。

手術前の検査が一通り終わった時には、それらの結果をまとめて解説して、現在の病名や病状についてお話があります。

手術が終わったときには、手術そのものの説明の他に、手術中にわかった新しい所見についてもコメントがあるでしょう。

また、入院における手術や検査が一通り終わって、というときには、これから外来で通院治療を続けるにあたってのお話があるはずです。

しかし、限られた時間に、普段はあまり話をしない医師から、専門用語も交えて話される内容を、完全に理解することは、やはり容易ではないものです。また、医師からの説明だけで、患者さんやそのご家族の疑問や不安が解消するかというと、そうではないのが現状だと思います。

今回は、医師との面談での理解度をあげるためのポイントについてご説明します。


わからないことは、その場で聞く

わからないことは、その場で聞く
まず、大切なことは、わからないことはよく聞くということです。
医療にも他のお仕事と同様、いろいろな専門用語があります。最近は、インターネットで詳細に調べられる方も多いでしょうから、だいたいはわかることもあるかも知れません。

ただ、やっかいなのが、略称です。たとえば、細いカメラを胸の中に入れて行う手術を、日本語では、胸腔鏡下手術と言います。ただ、これを英語では、Video Assisted Thoracic Surgeryの頭文字を取ってVATSと略し、これを「ヴァッツ」と呼びます。この用語は、呼吸器外科を専門とする医師は100%ご存じですが、他の科の医師では、まぁ、2~3割しかご存じないような特殊な呼び方です。

医師も、患者さんにいきなり「ヴァッツ」とは言わないでしょうが、話が白熱してくると、つい、癖で「胸腔鏡下手術」と言わずに「ヴァッツ」と話してしまうこともあると思います。

こんな時には、必ず、「先生、ヴァッツって何ですか?」とその場で聞いてください。その場で聞かないと、意識がそちらに取られている間に、話はどんどん進んでしまったということにつながりかねません。

これは、主治医の声がよく聞こえなかったときも同じです。「あ、すいません。今、なんておっしゃったのですか?」とその場で聞かないと、ちんぷんかんぷんになってしまう可能性もあります。

遠慮せずに、その場でぱっと聞いてみると、意外に、医師は丁寧に答えてくれると思いますよ。


次のページでは、意外に忘れがちなあの方法についても説明します。