しわができない条件とは?
膠原線維の蛇行もしわの原因! |
その一つが、細胞と細胞の間、または組織と組織の間にある水分量が多いことです。経験があると思いますが、宴会で塩分が多いつまみで飲んで、就寝前に水分を取りすぎると、翌朝は顔が浮腫んで一見しわが減ってみえることがあると思います。スキマ(間質)の水分量が一時的に増えているためです。
もう一つは、同じくスキマの膠原線維の状態で変わります。膠原線維の量が多く、束になった時には、しわが少なくなります。これは嬉しい病気のように聴こえるかもしれません。でも注意が必要です。
しわができない難病があります。
しわができない病気があると聞くと早合点する方もいるかもしれませんね。でもこの病気が怖いのです。病名は皮膚筋炎(多発性筋炎)。病変を顕微鏡の世界でみると、スキマに水分がたまりやすい状態になっているのが分かります。この状態でその部位が炎症を繰り返すと、さらにスキマの膠原線維が増加します。その上に蛇行し易い古い膠原線維ではなくて真っ直ぐな新しい膠原線維が増加するので、結果的にしわが少ない状態になります。
病名をみると皮膚と筋肉の炎症と考えがちですが、炎症は全身に及ぶ事が判明しています。また悪性腫瘍の合併例や肺の病変が急速に進行して、呼吸不全になることもあります。この病気の原因は不明です。
治療前に説明すべきかどうかの判断は別として、病気の治療を開始すると玉手箱を開けた浦島太郎のように一挙にしわが増えます。これも怖いところです。
>>最後に、病気に頼らずしわを減らす方法をご紹介しましょう。>>