
では、メール中毒は、心の病気なの?という点について、考察します。
単に「メール大好き、もう中毒!」という方は、問題ないですね。それで、極端な例を出してみます。
会社員のAさんは、仕事は順調、家庭でも問題なしという人生を送ってきましたが、写真付の新しい携帯を購入してから、メールの楽しさに目覚めてしまいました。また、仕事のノルマも増えてきましたので、ストレス解消の意味でも頻繁にメールのやり取りをするようになりました。通勤時間はもちろん、仕事の合間にもメールをいわば、強迫的にチェックするようになり、とうとう、大事な会議中に携帯をついチェックしてしまい、上司に勤務態度を疑われ、それがきっかけでリストラされてしまいました。そして、家庭でもあきれた妻から離婚宣告されました。
ここまで来ると心の病気といってもよいでしょう。しかし、ここまで至る方は他の精神疾患を抱えている場合が多いと思われます。上の例でも、性格面に問題のある人格障害が疑われますし、また、強迫的なメールのチェックが強迫神経症的です。
ところで、電車の中で、じっと携帯とにらめっこというような光景は傍からみるとあまりクールとはいえませんね。メール中毒という言葉はそういった事への半分、悪口ともいえます。
最後に、危険な(心の病気に近い)症状をあげてみます。
1.高額な通信料の請求書
2.1日メールをチェックしないと、不安になる。
3.強迫的に、必要もないのに、着信をチェックする。
4.親指で打ちすぎて、炎症をおこした事がある。
5.1日に4時間以上、メールに費やしている。
6.仕事中でもよくメール(仕事に関係ない)する。
どうでしょう、もし、該当するのがありましたら、周囲と問題ない程度にしておきましょうね。大切な人とのデート中に、ついメールを何回もチェックして、関係がおかしく、なんて事がありませんように。
<All About関連>
異常な人格って、どんな人格?
大雑把のすすめ<強迫神経症の記事>