シンナーを決して試してはいけない理由とは?
シンナー吸引は生命の危険さえある危険な行為であり、長期間にわたり使用すると生理的機能が低下し、深刻な症状が出現します
新しい事には興味をひかれて、ちょっと試したい気がする事があります。特に、子供から大人へ差し掛かっていく10代は新しいモノ、珍しいモノへの興味が旺盛な時期です。大人になると決してしないような事にさえ、この年代では魅力を感じ易いものですが、決して試してはいけないものがあります。

今回は、青少年の非行にも関連しているシンナーを取り上げ、シンナー使用の危険性、特に、心身の成熟過程にある青少年にとって、如何に深刻な危険となるかをお話したいと思います。


シンナー吸引の生理作用

シンナーは塗装などで使用される有機溶剤に対する名称です。シンナー吸引による酩酊作用は、主に、シンナー中のトルエンと呼ばれる物質によります。シンナー吸引によって、トルエンは肺から血流に乗って、速やかに脳や脂肪組織など体内の脂肪が多い場所へ移行します。運動後の呼吸回数の増加時やアルコール摂取時には、トルエンの作用がより強く現れます。トルエンの脳への作用の詳細は解明されていないのですが、脳の働きを低下させる、中枢神経系の抑制作用が主であり、体内に吸収されたトルエンの量に応じて以下のような症状が現れます。

  • 気分の高揚
  • めまい
  • ものがかすんだり、二重に見える
  • 眼球振盪(がんきゅうしんとう:眼球が勝手に動いてしまう現象)
  • 口がもつれる
  • ふらふらし、バランスを失いやすい
  • 心身の動きがスローになる
  • 力が出ない
  • 強い疲労感
  • 手足の震え
  • 反射神経が鈍くなる


  • 吸収されたトルエンが多量になると昏睡状態になったり、致死性不整脈、呼吸停止などから生命を失う危険があります。また、トルエンは思考力、反射神経を低下させるので、シンナー吸引時の車の運転は大変、危険な行為です。

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