マンションの定番。第一種市街地再開発事業
日暮里駅前の第一種市街地再開発計画「ひぐらしの里」。3棟のタワーがデッキで結ばれる。今春日暮里・舎人ライナーの新駅も開業 |
市街地再開発事業とは、敷地を共同化し、高度利用することにより、公共施設用地等を生み出すしくみ。 かつて賑わいを見せた街が、世帯の高齢化や市街地の建物の老朽化、都市機能の劣化によって課題を抱える中、街区を高度利用することで、街のインフラを整備し活性化に繋げる効果があります。
駅前の市街地は、区画が細分化されたものが多く地権者の事情がそれぞれ異なる為、再開発計画も実現しにくいのが実情です。国や地方公共団体は都市再開発による街づくりを支援し、良好な都市再開発には建築規制の緩和や補助金・融資・税制などの事業支援といった様々な恩典が与えられています。
市街地再開発事業のうち民間によるものが第1種市街地再開発事業で、必要となる事業費を、施行区域内の宅地建物を評価し、それを新たに建設される再開発建物の床に置き換え、土地の高度利用によって生み出した余剰の床(保留床)を処分することによってまかなっています。
地域に根ざしたマンションとしての魅力
第一種市街地再開発事業のマンションの魅力は、民間と国、地方公共団体が一体になった開発であること。例えば、今春開業の日暮里・舎人ライナーの基点となる日暮里駅前の第一種市街地再開発事業「ひぐらしの里」では、駅と3棟の建物がデッキで結ばれ、商業施設、業務施設、公共施設、住宅が一体で計画されました。分譲棟の「ステーションガーデンタワー」「ステーションプラザタワー」はかなりの人気を博しました(分譲済み)。次のページでは、再開発で注目の金町エリアの金町六丁目地区第一種市街地再開発事業「ヴィナシス金町タワーレジデンス」を紹介します。