最近、ガイドの知り合いが膀胱炎になってつらかったというお話を聞きました。
ガイド自身は医師ですし、周りも医療関係者なので、あんまり「人に聞きにくい病気」というのはないのですが、膀胱炎は人に聞きにくい病気の一つだと思います。
最近は働く女性に多いともいわれ、5人に1人はかかったことがあるといわれます。また、トイレを我慢したり、冷えやストレスで悪化することもあるので、なってしまったら慢性化しないようにきちんと対処しましょう。
 

■膀胱炎ってどんな病気?

膀胱炎はその名のとおり、尿をためる臓器である膀胱の粘膜に炎症が起こる病気で、大体は細菌によるものです。
特徴的な症状は「頻尿」「痛み」
具体的に言うと、「ちょっと前にトイレに行ったのに、また行きたい」とか、「トイレに行っても行ってもなんか尿が残っている気がする」「尿の終わりに痛みがある」といった症状です。
また、尿が白く濁ったり血が混じることもあります。
熱は普通出ません。
ただ、これは急性の膀胱炎の症状。慢性化すると、症状自体は急性膀胱炎ほど激烈ではなくなりますが、尿に白い浮遊物が混じったり、なんとなくすっきりしない感じがずっと続くといった症状になります。


■原因

体の構造
まず、女性は尿道が4、5cm程度と男性に比べて1/3くらいしかなく短いので、細菌が逆行して膀胱に行きやすいのです。
菌の種類としては自分の便の中にいる大腸菌が最多です。また、女性は男性に比べて尿道口が肛門に近いので、なおのこと細菌が膀胱に入りやすくなっています。

その他の原因
もともと膀胱粘膜には細菌に対する防御力が備わっているので、普通、膀胱に細菌が入ってもすぐには膀胱炎にはなりません。
ところがトイレを長時間我慢して膀胱が伸びきったり、長時間にわたって冷えたりすると、膀胱内の血流量が減って、防御機構が弱くなり、細菌が繁殖して膀胱炎になってしまいます。
また、ストレスなどで体が疲れていると、やはり免疫力が落ちて膀胱炎にかかりやすくなります。
更年期の女性に多いことが知られていますが、これは細菌に対する抵抗力が低下することと、ホルモンの減少により、膀胱粘膜が薄くなり粘膜の下の組織が出血しやすくなるためなどと言われています。


いろいろ原因をあげましたが
膀胱炎は女性の5人に1人がかかるといわれている病気なので、大仰な原因があるというよりは、「泌尿器科分野の女性の風邪」といったところではないでしょうか。