少し前に、歌手の森高千里さんがなったことでも知られる『顎関節症』。実はこれ、圧倒的に20~30代の女性に多い疾患なのです。今回は『顎関節症』についてお届けします。

女性のなんと2割が顎関節症疑い

もしかして私も顎関節症?
もしかして私も顎関節症?
顎関節症はもともと20~30代の女性に多いことで知られていましたが、2002年の調査では(日本顎こうごう学会調べ)男性の約1割、女性ではなんと2割の方にこの病気の疑いがあることがわかりました。

ちなみに男女ともあごが発達するにつれて発症することが多く、大体小学校高学年くらいから高校生くらいまでに発症することが多いようです。

『顎関節』ってどこにあるの?

大きく口を開けてみて下さい。耳の穴の前1cmくらいのところに動くところがありますよね。これが『顎関節=顎(あご)の関節』なのです。ちなみに口を大きく開けると、ここの骨の出っ張りは、通常前後に1cmくらい、左右対称に動きます。


『顎関節症』ってなあに?

こんな人が顎関節症
こんな人が顎関節症
『顎関節』を動かした時に、次の3つの症状のうち2つ以上当てはまる人を『顎関節症』の疑いがあると診断します。

・口を開ける時に痛みがある
・口を開けるとポキッという音がする
・口が開かない

『痛み』はあごだけではなくこめかみの筋肉にまで及ぶこともあります。『ポキッ』という音は人によっては『シャリシャリ』だったり『ジャリジャリ』だったりもしますし、ひどい場合はなんと周りの人にまで聞こえることもあります。
『口が開かない』基準としては自分の指を縦に3本いれてみて下さい。入らない人(もしくは入っても痛みを伴う人)がだいたい『口が開かない=開口障害』と判断されます。

結局、口を動かした時にあごのまわりに上のような異常がいつも起きる場合の総称が『顎関節症』ということになります。

『顎関節症』がある人におこりやすいその他の症状としては、緊張性頭痛や頚部痛、肩こりが知られています。

『顎関節症』ってどうしておこるの?

かみ合わせだけが原因ではないのです!
かみ合わせだけが原因ではないのです!
昔は顎関節症の原因はかみ合わせの悪さによるものと言われていました。ただ最近ではそれだけでもなく、いろいろなあごに負担がかかるような生活習慣との関係が指摘されています。

たとえば、寝ている時の歯ぎしりや食いしばりのくせ(→これはストレスとも関係しますよね)、片側でかむくせ、顎をずらすくせ、うつ伏せで寝るくせ、足を組むくせ、頬づえをつくくせなどです。悪い姿勢や荷物をいつも片側に持つなどのクセもよくないという方もいらっしゃいます。

その他、精神的なストレスで悪化すると言われています。そして急に大きく口を開けたりした後(大あくびのあとになることもあるようです!)、ものすごく固いフランスパンをかじった後(・・・)や、怪我をした後になることもあります。

治療はどうするの?

基本的には安静(マウスピースなどを用いることもあります)やストレッチ、口を開ける訓練、お薬、スプリントなどで軽快します。ごく少数ですが手術になる人もいます(でもある大学病院の統計では1%以下という頻度でした)。

また上に挙げたような『自分のクセ』を知って治すとよくなることも多いようですが、ストレスで悪化するので注意して下さいね。でもほっておくと際限なしに悪くなる!という病気ではないのでご安心下さい。

ちなみに顎関節症の専門は『口腔外科』なのでご参考までに。


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