どのようなマンションに住みたいのか、どのようなマンションを選ぶのか、についてもマンション選びの大変重要なポイントとなります。
売り出されているマンションがどのようなモノであるかを確認するには、モデルルーム見学が一番手っ取り早いです。モデルルームでは、あなたに少しでも気に入ってもらおうと、あなた好みのコーディネイトやお洒落でスタイリッシュな生活を夢見てもらえる小物をたくさん揃えて待っています。
でも、新居で生活するのはあなた、です。着飾ったモデルルームに惑わされない自分にあったマンション選び。今回は勘違いや思い込みを避けるためのモデルルーム見学のポイントをご紹介します。
■モデルルーム見学の事前準備
●自分が希望するライフスタイルのイメージができている
●どのようなマンションに住みたいか、マンションへの希望条件が明確になっている
●立地条件を充分吟味した。候補地がセレクトできている
●予算計画(毎月返済可能額など)ができている
主なところは以上です。すべてを完璧にしておく必要はありません。また、「とりあえず見に行ってみようかしら」というのも大賛成。モデルルーム見学が一番自分をその気(買う気)にさせてくれますね。ただその場合は、“間違っても一目惚れしない”というのが条件となります。
立地条件に関してはとことんこだわりたいところですが、あまりにもミクロな立地にこだわり過ぎると、候補となるマンションの数が少なくなり、選択肢が狭くなる危険があります。最初から絞り込み過ぎず、広めの希望エリアから、予算の範囲内で探し始めましょう。
“事前準備”に関しては以下のガイド記事をご参照ください。
■成功するマンション選び3つのP
■年収300万円でマンション購入
■頭金を貯めるなら今がチャンス!
■意外に多い一目惚れ!?
モデルルーム見学ビギナーに多いのが“一目惚れ”。慣れていないビギナーは、モデルルームのあまりにも素敵なコーディネイトにイチコロです。あなたが購入できるのは、あくまでもマンションの一室、器です。中には「家具付き販売」などと言ってモデルルームの家具をくっつけて販売するケースもありますが、基本は容れ物のみ。ベッドもソファもキッチン小物もあなたのモノにはなりません。
一目惚れを避けるには、たくさん見学すること。10件も20件も見る必要はありませんが、異なる会社のモデルルームを4,5件は見たいですね。
検討の初期段階で参考までに数件見に行き、候補が絞られてきた段階で腰を据えて見に行く。目的を持って見学しないと、疲れるだけですし、時間のムダです。
最近はシングルをターゲットに販売されるマンションも多く、ひとりで見学に行っても丁重に扱っていただけますが、ビギナーは信頼できる知人、両親、専門家など不動産に詳しい人と一緒に行くと心強いですし、一目惚れを避けられるのではないでしょうか。
■オプションに注意
先に「家具付き販売」の話をしましたが、テーブルや絵画、食器、小物など動かせるものは「売り物」ではない、となんとなくはわかりますが、食器棚、キッチンカウンター、下駄箱、壁面の鏡、フローリングなど、売り物なのかどうかを一目で判断できない場合があります。
各社によって対応は異なりますが、「モデルルームにはあるが売り物ではない」、「基本の価格には含まれていないが、いくらかお金を追加してくれたら仕様変更して販売します」等のものは “オプション” と言って基本仕様のものと区別できるようにシールなどが貼られています。要注意ですね。
この壁面全面の鏡張りが気に入ったのに、オプション費用が数十万円もかかるなんて、というケースは、モデルルーム見学の際にオプションシールを見逃したことが原因です。とは言えシールだけで判断するのは危険ですので、気になる点は販売担当者に確認することを忘れずに。
『間違いだらけのモデルルーム見学』次ページではさらに細かく見ていきましょう。