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「日切れ法案」とは何か

国会で通称「日切れ法案」と呼ばれる種類の法案があり、特に通常国会では非常に重要法案として審議されることがあります。今年はこの「日切れ法案」が特に大きな政治の山場を作るかもしれません。なぜでしょうか?

執筆者:辻 雅之

特定の日を施行日にしている法案

このところ、新聞紙上で「日切れ法案」について書かれた記事が目につきます。ここ数年中でも多いのではないでしょうか。

日切れ法案とは、ある特定の日を施行日と決めて作られた法律案のことをいうとされています。年度始めの4月1日から施行、などとしているもののことです。

特に予算関連法案に多いのが特徴です。例えば来年度からの税率を引き上げる法案などがあります。予算はこの法案を前提に決定されていることが普通なので、このような「日切れ法案」が施行予定日までに成立しないと、財源不足が一定期間生じてしまうことになり、国の活動に大きな影響を与えてしまいます。

ねじれ国会で気になる日切れ法案の動向

予算は、憲法の規定により参議院がいくら否決しても衆議院の議決通りに成立しますが、関連法案である日切れ法案は法律案であるため、参議院が否決した場合「衆院再可決」をしないと成立しません。

そのため「ねじれ国会」となっている今年の通常国会では、日切れ法案をめぐる駆け引き、そして衆院再可決が政局の大きな鍵を握ることになるかもしれません。

■関連サイト 衆議院再可決、その手続きと歴史
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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