社会ニュース/よくわかる時事問題

小室哲哉に見る驚愕の金銭感覚

11月4日、詐欺容疑で逮捕された音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者。既に、犯行を認めているようですが、それにしても驚かされるのが、そのセレブな金銭感覚。続々と明らかになる仰天生活を探ってみると……

執筆者:志田 玲子

借金地獄がスーパースターを犯罪に駆り立てた?

スーパー音楽プロデューサー・小室哲哉容疑者逮捕で、仰天事実が続々! 11月4日、大阪で逮捕された小室容疑者の容疑は詐欺。自分が取締役を務める芸能事務所の関係者2人と共謀し、自作の806曲の著作権をすべて所有しているように装い、ある男性投資家に「10億円で買い取らない?」。このニセの著作権譲渡話に乗った投資家は2006年、前払い金として5億円を支払った模様です。小室容疑者は当時、十数億円の借金を抱えていたとされる一方、楽曲の著作権使用料(印税)の収入は、約5千万円。このギャップに苦しみ、詐欺に手を染めた模様……。

預金100億円から一転、70億円の借金地獄へ転落!

それにしても驚かされるのが、そのセレブな金銭感覚。1990年代の「時代の寵児」がプロデュースした作品の総売り上げは、1.7億枚。銀行預金はなんと100億円超! 長者番付に2年連続ランクインするなど、巨万の富を築いた絶頂期には、アメリカ・ロサンゼルスの郊外に、だだっ広い約6000坪の豪邸を購入。ロスへ飛ぶ際は、飛行機のファーストクラスをすべて貸し切り。2億円超のベンツやスポーツカーなど、高級外車も買いたい放題。豪華クルーザーもゲットと、セレブを極めた生活を送っていましたが、96年の香港進出が裏目に出て、70億円ともいわれる借金地獄へ! 前妻との離婚で7億円の慰謝料支払いも背負い込み、台所は火の車でしたが、それでも生活費は月額800万円。やはり、一度レベルアップした生活水準を、収入ダウンに合わせて落とすのは難しい?! 結局、「過去の栄光」にしがみつくセレブ癖が没落を招いたと言えそうです。
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