【CONTENTS】
100人中4~6人が薬物を使用(1P目)
麻薬にはどんな種類があるのか(1P目)
麻薬によるさまざまな刑罰(2P目)
ポルトガルでは逮捕されない?!(2P目)
100人中4~6人が薬物を使用
薬物中毒になると、身体がどんどん壊れていく…… |
この数字の母体となる15歳から64歳の世界人口は約43億人なので、全体の4~6%が麻薬を使ったことがあることに。以前『世界がもし100人の村だったら』という本が売れましたが、その本のように世界が100人の村だったら、このうち4~6人は過去12ヶ月間に麻薬を吸っているわけですね。
しかしこの数字はあくまで過去12ヶ月間に「1回でも」麻薬を吸ったことのある人の数であり、本当に麻薬中毒になっている人ではありません。中毒的な「麻薬常習者」の数は、15歳から64歳人口の中で1800万から3800万人とされています。
麻薬にはどんな種類があるのか
麻薬と一口に言ってもその種類はたくさんあります。主なものをまとめてみました。■覚せい剤
日本で最も検挙数が多い麻薬が、この覚せい剤です。実際には覚せい剤とは、メタンフェミンとアンフェタミンという2種類の薬物、そしてそれらを含む薬物を指す言葉です。これらの物質には覚せい作用があるので、覚せい剤と呼ばれるようになりました。
■大麻
アサの花や葉から作られた麻薬で、マリファナという名前でも呼ばれています。大麻は麻薬の中でも使用者が最も多く、前述した過去12ヶ月間で麻薬を吸ったことのある1億7200万人から2億5000万人のうち、1億4300万人から1億9000万人は大麻の使用者です。さらに詳しくはこちら。
■コカイン
コカという植物から作られる麻薬で、危険度は大麻より上と言われます。日本では幸いにもあまり流通していませんが、アメリカなど海外では使用者が広がっています。
■ヘロイン
あへんに含まれるモルヒネから作られる麻薬で、依存性や危険度が最も高いと言われる麻薬。ヘロインの使用をやめた時に起こる禁断症状は極めて激しく、失神、幻覚、精神錯乱の他に、「骨がバラバラになるような痛み」も経験します。
→次ページ。世界各国は麻薬の所持・使用に対して、様々な刑罰を適用しています。