企業からのプレゼントを受け取るには?
では、株主優待を実施している企業の優待を受けるにはどうしたらよいのかというと、とても簡単。企業が決めた一定の株数以上の株式を買い、株主(または実質株主)になる届出をすればよいのです。届出の用紙は、証券会社に備え付けてあります。ただし、いつでも良いのかというと、そうではありません。株主の権利を確定する日に株主となっていないといけないのです。権利確定日は、通常、その企業の決算月の末日か20日となっていて、年に1回か2回の企業が多く、その企業のHPや東洋経済「会社四季報」や日経「会社情報」、証券会社の情報などでわかります。極端ですが、その権利確定日1日だけ株主だったとしでも優待を受けることができます。プレゼントにつられると痛い目にあうことも……
ただし、注意も必要で、株式投資の本来の魅力は、投資した株式の資産価値が増えることやその売却による利益と、配当金の受け取りのはず。株式投資への第一歩は「株主優待」から入っても良いのですが、それにばかり目が行って、その企業の本質的な価値を見ることをしないでいると大やけどをします。株主優待を受け取りつつ、企業の事業内容、業績などにもしっかり目を向けて、出資した企業を「会社」としてのチェックも怠らないようにしましょう。また、株主優待の内容は、変更になることがあります。株主優待を目的に権利確定日の前にその企業の株式を買ったとしても、その後に変更となる場合もまれにあります。あくまでも、投資先企業を選ぶ上での「おまけ」と考えて、バランスよく、上手におつきあいすることが大切です。
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「株主優待に対する個人投資家の意識」に関する調査結果(「gooリサーチ」)
株主優待情報サイト「株主優待倶楽部」