発熱、せき、鼻水……はしかの初期症状はかぜとよく似ているので、要注意! |
【CONTENTS】
■1ページ…… 関東から全国へ感染拡大! 首都圏では成人麻しんが急増!
■2ページ…… はしかの予防法は? 大流行の原因は?
感染は、関東から全国へと拡大!
大流行した2001年の再来を予感させるはしか(麻しん)の猛威。患者の数は今年4月から増え続け、感染は関東中心から全国レベルへと拡大する様相を見せています。国立感染症研究所によると、全国約3000の医療機関から今年1~4月末の4ヶ月間に報告された患者数は383人。その内訳は、埼玉県109人・東京都64人・千葉県42人・神奈川県30人と首都圏が中心で、これに、大阪府・栃木県・愛知県・鹿児島県が続きます。都市部はやはり人口が多い分、感染が拡大しやすい?こうした事態に、厚生労働省は5月11日、全国の都道府県に注意喚起! 大流行した2001年の同時期より患者報告数は少ないものの、「今後、全国での流行と感染者の増加が懸念される」。はしかの流行で同省がこのような通知を出すのは、極めて異例。やはり、感染状況はかなり深刻?
首都圏では成人麻しんが急増! 大学は相次いで休講へ
一方、首都圏では、10~20代を中心とした「成人麻しん」(15歳以上)の集団感染が広がっています。東京都内では、4月18日に創価大学が全授業の休講に踏み切ったのを初め、5月に入ってからは、上智・日本・東京工科・成蹊など他の大学にも休講が飛び火! 既に増加中の小中高校での臨時休校が、大学にも急拡大しています。首都圏は人口密度が高い分、感染するスピードも速い?特に都内では、過去5年間で最も多かった2003年を上回る流行規模に達し、しかも、感染地域は他県へ拡大しつつあります。国立感染症研究所によれば、全国約450の医療機関から報告された患者数は、1~4月末で130人。都道府県別の順位で見ると、東京都・神奈川県・埼玉県に続き、長野・宮城・群馬・茨城と、関東近県でも患者の増加が続いています。全国レベルに広がるのも時間の問題?
それでは本題に入りましょう! はしかの患者は10~20代が多いみたいだけど、30代以降でも感染する? どうすれば予防できるの? こんなに流行る原因は、一体どこにある? → 次のページへ