1ページ目 【「委員会」の所属はどうやって決まっているか? 自民党編】
2ページ目 【「委員会」の所属はどうやって決まっているか? 野党編】
3ページ目 【国会対策委員会って何?】
【「委員会」の所属はどうやって決まっているか? 野党編】
では、野党の様子を伺っていきましょう。
まずは民主党の加藤公一さん(衆議院)のご回答です。
「委員会ごとに、各会派に割り振られる委員の数は、議席数の按分(筆者注;比例してわけること)によって決まります。
民主党の場合は、各議員が希望を出して、最終的には党の国会対策委員会で調整
します。基本的に、議員の希望を尊重するようですが、ときどき全く予想外の委員会
に入れられることもあります。
私は、労働市場政策が専門なので、厚生労働委員会を希望し、そこに所属していま
す。それ以外に、法務委員会で理事をおおせつかっていますが、これは、国会対策委
員会からの指示でした。1回生議員の理事など、自民党では、ありえないことのよう
です。たいへん貴重な経験をさせてもらっています。
それから、過去には、「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」というものに所属していました(鈴木宗男議員が与党の理事でした)。この委員会が私に割り振られた理由も???です。」
ちょっと自民党とは様子が違うよう。族議員化を防ぐためでしょうか?
同じく民主党、古川元久さん(衆議院)からです。
「国会対策委員会の方で、各議員の所属希望委員会を聞き取り調査し、それをベースに決められます。場合によっては、幹部の意向で本人に要請をし、その要請に基づいて決まることもあります。
私の現在の財務金融委員会理事は要請に基づくものです。」
問題は、「国会対策委員会」でどういうプロセスで決まっているかですね・・・このへん、かなり本当は知りたいです。
さて、最後は社民党の植田むねのりさん(衆議院)からのご回答です。
「個々の議員から第3志望くらいまで希望をとったうえで、国会対策委員会というところで調整を行い、所属委員会が決まります。ちなみに、社民党の場合、常任委員会と特別委員会を合わせて、一人の議員がほぼ二つの委員会に所属しています。私は、内閣委員会と旧大蔵委員会を経て、現在、法務委員会と財務金融委員会に所属しています。」
おっ、ここも「国対」ですか・・・国会対策委員会ってなんなんでしょう。次のページで解説します。