ピーク時混雑率のトップは山手線!
※ 混雑率は、対象区間のピーク時1時間の平均値。 国土交通省資料『快適性・安心性評価指標の計測結果一覧』より作成 |
首都圏の通勤電車、混雑率ワーストテンはどんな路線? 上の表を見ると、第1位から第10位まで全てにJRがランクイン! 上位10路線のうち8路線をJRが占めています(緑色部分)。
中でも、上野→御徒町は、第1位の山手線と2位の京浜東北線・根岸線にそれぞれ登場し、最も混み合う区間となっています。また、新宿・池袋・品川・渋谷など、予想通り主要駅の面々がずらり勢ぞろい! やはり、乗換えが集中する駅に向かう区間の混雑率が、高くなっていますね。
ちなみに、前年度より混雑率が悪化したのは、武蔵野線・東西線・田園都市線・京葉線。一方、第1位の山手線と2位の京浜東北線(上野→御徒町)は、前年度と変わらず。増発や車両増強などの改善策も、もう限界に来ている?
上位5路線で新聞・雑誌を読むのは、ほぼ不可能?!
次に、混雑率の数値に注目! 上の表で、第1位の山手線から5位の武蔵野線までの混雑率は200%超、6位以下は200%以下となっていますが、これらの数値にはどんな違いがあるのでしょう?実は、混雑率のレベルにはこんな違いが……
■150%…… 肩が触れ合う程度で、新聞が楽に読める
■180%…… 体が触れ合うが、新聞は読める
■200%…… 体が触れ合い、相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める
つまり、第1位から5位までの路線は、新聞はおろか週刊誌ですら読むのに四苦八苦しそうな状態! 手元の新聞・雑誌を読むのはあきらめ、車内広告でも眺めているしかない?
バリアフリー化に安全対策、努力はしています。でも……
さて、「ワーストテン」という有難くないランキングに名を連ねた各路線ですが、混雑率の改善は別にして、こんな取組みが進められています。■JR東日本…… 全自動の空調設備や、乗客・乗務員が直接通話できる車内インターホンを設置した新型車両を、中央快速線・京浜東北線に導入。
■東京メトロ…… ホーム・車両に、呼び出しインターホンを設置。半数以上の駅に、地上からホームまでのエレベーターを整備。窓枠などのないエレベーターには、監視カメラを設置。
■東急…… 2010年までに、98駅でエレベーター・エスカレーターなどを設置。車両間転落防止装置やドアチャイムなどを搭載した新型車両を導入。15駅のホームに、遅延・他社線の運行状況の案内表示器を設置。
バリアフリー化やインターホンの設置など、乗客が「快適」に「安心」して利用できるようにという努力は、重ねているようです。
ただ、通勤客として望みたいのは、何と言っても事故対策。車両故障を未然に防ぐ、人身事故が起こった場合は速やかに復旧させるなど、乗客になるべく迷惑をかけないようにする努力も、怠らないで欲しいものですね!
【関連サイト】
・国土交通省、公共交通の「快適性・安心性評価指標」について
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