新線が開通することで、沿線は建築ラッシュへ |
タワー物件や大規模物件の開発が盛んな都内
まず東京側の起点となる秋葉原駅では、ソニーとのコラボレートで話題を呼んだ「TOKYO TIMES TOWER」(鹿島建設)以来、タワーマンションの分譲が活発化しています。現在は駅徒歩4分の神田練塀町で総戸数108戸の「パークタワー秋葉原」(三井不動産)が分譲中。9月には徒歩8分の台東1丁目で総戸数260戸の「タワー レジデンス トーキョー」(オリックス・リアルエステート)が分譲を開始する予定です。秋葉原から3駅目の南千住駅周辺では、駅徒歩15分の南千住8丁目で総戸数1300戸超の大規模マンション「東京新大陸プロジェクト」(藤和不動産など)が9月に分譲を予定しています。駅の東側には昨年4月に約30の専門店が入った「LaLaテラス南千住」がオープン。西口でも再開発が進められており、下町っぽい街並みが急速に様変わりしつつあります。ちなみに隣の北千住駅でもマンションの分譲が盛んですが、総戸数100戸以下の物件が中心です。
変貌しつつある埼玉県内の鉄道空白地
埼玉県に入って八潮駅では駅徒歩1分の場所で総戸数343戸のトーキョーマジカ・プロジェクト」(藤和不動産など)が10月に分譲を予定しています。隣接地では大型ショッピングモール「Frespo YASHIO(仮称)」も平成18年4月に開業の予定など、駅周辺では街づくりが急ピッチで進められています。これまで鉄道駅のなかった八潮市だけに、つくばエクスプレス開業にかける期待は大きいのでしょう。三郷中央駅徒歩1分で分譲中なのが総戸数257戸の「三郷中央センターマークス」(東急不動産など)です。現状では駅周辺に空き地が広がっていますが、隣接地にはショッピングセンターのマルエツが開業を予定しており、今後に期待がかかるところです。
千葉県内でも大規模マンション計画が進行中
千葉県内で大規模マンションの分譲が予定されているのは、まず流山おおたかの森駅です。オリックス・リアルエステートと東京建物が共同でマンションと一戸建ての複合開発を計画しており、マンションは500戸規模の分譲となる予定です。また、柏の葉キャンパス駅では駅の東側で三井不動産が総戸数約800戸のマンション分譲を計画中。来春にも販売が始まる見通しです。駅の西側では同社による大型ショッピングセンター建設が計画されており、来秋オープンを目指しています。駅周辺には東京大学の柏キャンパスや千葉大学の研究施設などが立地するなど “キャンパスシティ”として発展が見込まれており、中小のマンション分譲も活発になってきました。