住み心地編
フローリングの遮音等級が「LL45」以上かどうか聞いてみよう |
上下左右が他の住戸と接しているマンションにとって、遮音対策は住み心地を左右する大きなポイントです。床のコンクリート(スラブ)の厚さが20cm以上あるか、隣の住戸との間の戸境壁の厚さが18cm以上あるか、フローリングの遮音等級は「LL45」以上か(数字が小さいほど性能が高い)、などを確認しましょう。特に上下左右の住戸の水まわり(トイレ、浴室、キッチン)が自分の住戸の寝室と接している場合は、壁や配管の遮音対策に特別な配慮がしてあるかどうかを聞いておきたいところです。
「結露やカビの対策について教えてください」
外壁の断熱性が低いと、冬などに戸外と室内の温度差で壁に水滴が付く「結露」が発生し、カビの原因になります。壁の内側に断熱材を施す「内断熱工法」が一般的ですが、その場合は断熱材を外壁の内側だけでなく、天井部分は室内側に1m以上、戸境壁は同じく45cm~60cm程度の長さまで施工してあることが望まれます。
「冬至の日の日照時間はどの程度ですか?」
日当たりはバルコニーの向きや周辺の建物からもある程度は想像できますが、表示されている方位が正確でない場合もあります。冬至の日にどの程度日が差すかを確認するといいでしょう。周辺に高い建物が建つ計画がないかどうかも要チェックです。
「耐震等級は何等級に相当しますか?」
地盤や杭、建物の耐震構造についてパネルで展示しているケースが多いので、地震対策について説明してもらいましょう。耐震等級は3段階に分かれており、等級3が最高ランク。免震構造や制震構造を採用していればさらに安心感が高まります。構造設計をだれが担当しているか、どのようにチェックされているかも確認してください。
設備・仕様編
「この仕様は標準ですか? オプションですか?」
壁紙や建具、作り付けの棚などは無償で付けられる標準仕様のもののほか、グレードの高い仕様を有償のオプションで選べるケースもあります。モデルルームに設置されているものがオプションの場合はシールなどが貼られているのが一般的ですが、念のため確認を。もしオプション仕様なのであれば、標準仕様の場合はどうなるかも聞いてください。
「キッチンの高さは変えられますか?」
キッチンのカウンターが身長に合わないと調理作業がしにくく、腰を痛めることにもなりかねません。内装工事が始まる前の早い時期なら、買う人に合わせて高さを3段階程度に調整してくれるケースも増えているので聞いてみましょう。
「ディスポーザーの音はどのくらいですか?」
生ゴミディスポーザーや食器洗い乾燥機は便利な設備ですが、音の問題が気になるところです。特に対面式などでキッチンとLDがつながっている場合は、使用中の音でテレビが聴こえにくくなることも。シンクに水を流す音も含め、静音タイプのものが使われているかどうかを確認しましょう。
「給気口はレンジフードと連動していますか?」
キッチンのレンジフードを回したときに、外気を取り入れる給気口が連動して開かないと換気がうまくできません。最近は外の冷気や暖気が室内に直接入らないよう、冷蔵庫の上などから給気するタイプもあります。どんなタイプが使われているのか聞いてみましょう。また、給気口やエアコンの穴(スリーブ)が窓枠から15cm以内の位置にあると、カーテンで穴がふさがれてしまうことがあるので注意してください。
「浴室のサイズは1.4m×1.8m以上ありますか?」
浴室の寸法は平面のタテヨコの長さで図面などに表示されており、ファミリータイプなら1.4m×1.8mのサイズが標準的です。浴槽で足が伸ばせるかどうか、実際にモデルルームで試してみてもいいでしょう。また、トイレは便器の先端から扉まで55cm以上あれば、使うときに狭い思いをせずに済みます。
モデルルームで聞きたいことはまだまだあります。