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日本振興銀行がペイオフ! 急ぎの解約は損?!(4ページ目)

日本振興銀行が破たんして、初のペイオフ発動となりました。預金保険制度によって、「預けたお金1,000万円とその利息」は確実に取り戻せますが、それを超えるお金は全部はもどってこない見込みです。預金していた人は今後どうすればいいのでしょうか。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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急いで解約しないほうがいい
テレビニュースは冷静に見よう

テレビニュースは冷静に見よう

前ページに書いたように、私が預けた金利1.9%の5年ものの定期預金(満期は2013年末)は、今は中途解約しないほうが良いことがわかりました。受皿銀行に引き継いでもらって満期まで保有するか、引き継がないという確認書を提出して破たん日までの利息をつけてもらうか、どちらかの選択をすることになります。
 

テレビニュースは冷静に見よう

日本振興銀行破たんのニュースが出た日、テレビニュースを見ていて、「これはちょっと誤解を与える可能性があるなぁ」と感じる伝え方が散見されました。

以前から日本振興銀行の高金利に興味を持っていたテレビの取材担当者が、銀行に再三取材を申し込んでも受けてもらえなかったため、自分で定期預金を作ることにし、その時の様子を撮影した映像が出ていました。

その映像の中で、取材者が破たんする危険はないのかといった質問をぶつけ、それに対して日本振興銀行の行員が「絶対ないとは言い切れないが、その場合でも元本1,000万円までとその利息は保護されます」と、預金保険制度の対象であることを説明していました。

気になったのは、そこで入ったナレーションです。深刻な印象を与えるトーンの声と読み方で、「このように、経営破たんする可能性があると説明していた」というような文言のナレーションが入りました。視聴者の中には、「破たんする可能性があると知っていながら、平気な顔で定期預金を勧めていた。(悪質だ。)」などと感じた人がいるかもしれません。

しかし、それは違います。この映像の中の銀行員は、正しい説明をしているだけです。「絶対に破たんしません」「100%安全です」といった勧誘をすることのほうが、実は違法なのです。今後、銀行や証券会社などで何か契約をするときにさまざまなリスクの説明を受けることがあると思いますが、それは法律で決められた義務ですので、「リスクの説明をするなんて、怪しい」などという誤解をしないようにしてください。

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