鉄道/SL

古希を迎えたデゴイチが活躍する「SLみなかみ」の旅(3ページ目)

昭和15年生まれの蒸気機関車D51形498号機は、復活したからでも早くも22年。JR東日本のイベント列車用SLとして、すっかり有名になってしまった。東日本各線でふっぱりだこのSLだが、この秋は高崎に腰を据えて「SLみなかみ」として週末と祭日に高崎~水上を往復している。撮ってよし、乗ってよしの「SLみなかみ」の一日をレポートしてみた。

野田 隆

野田 隆

鉄道 ガイド

名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。

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車内での楽しみ

じゃんけん大会

車内でのじゃんけん大会

このあたりで、車内のスタッフさんたちが客車をまわって、じゃんけん大会を始める。勝ち残ればSLグッズなどの景品が貰えるとあってみんな必死だ。特に子供たちは一生懸命だが、無常にも勝ち残った人はどんどん減っていく。最後に勝った子供は、係員から景品を貰って大喜びだった。たまたまマクドナルドが募集したツアー一行が乗車していたので、イメージ・キャラクターが車内で愛嬌をふりまいていた。

 

デゴイチ弁当

デゴイチのボイラーをイメージした弁当容器

じゃんけん大会がまだの客車では、SLグッズやお弁当など飲食物のワゴンがまわってくる。弁当は黒くて丸い容器に入っていて、真ん中にD51498と書いてあるので、機関車のボイラーをあしらったものだ。食べ終わったら持ち帰りたくなるようなアイデア商品だ。

何回か利根川を越えて、川は右に左にと移動する。だんだんと左右の山が遠ざかっていくと、右に大きくカーブし、利根川を渡った後、さらに左へ大きくカーブして渋川駅に到着となる。

 

渋川停車中

渋川では記念撮影タイムとなる

ここで23分もの停車で、普通電車を先に通した後は、絶好の撮影タイムとなる。大勢がカメラを持って先頭の機関車のまわりに集まり、賑やかな雰囲気だ。その間も機関士さんたちは、機関車の点検をしたりと整備に余念がない。

 
いよいよ終点へ
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