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ケ・ブラリー美術館にあるレストラン「レ・ゾンブル」。最上階に位置し景観はすばらしく、ガラス張りの天井に走る何本もの鉄骨が美しく影を落としています。 |
ケ・ブランリー美術館の最上階がレストラン「レ・ゾンブル」
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建物のまわりには森、川、土をテーマに多種多様の植物と樹木が植えられている。 |
レストラン「LES OMBRES(レ・ゾンブル)」は、昨年の6月にオープンした「ケ・ブランリー美術館」の最上階にあります。この美術館は、アフリカや太平洋の島々などの原始美術をテーマにした美術作品を所蔵、常時展示する話題の美術館です。複雑な外観の建物は、カルティエ財団美術館や汐留の電通本社ビルなどを手掛けた建築家ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)の作品です。
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外壁の一部は植物で囲まれています。 |
建物の美術館らしくない外観にも驚くのですが、敷地面積の70%にも及ぶ緑地は森、川、土をテーマにした野生美あふれる荒涼とした庭は圧巻です。また、建物の一部の外壁はさまざまな植物でびっしりと覆われ“垂直庭園”になっています。植物学者により植えられた植物は共生能力に応じて選ばれ、風量、温度、光度を配慮してそれぞれの高さに配置されているのだそうです。
レストラン「レ・ゾンブル」のインテリア
ケ・ブランリー美術館の最上階に位置する「LES OMBRES(レ・ゾンブル)」は、目の前にそびえるエッフェル塔を眺めながら食事をすることができます。全面ガラス張りからの眺めも抜群、パリの町並みをぐるっと見渡せます。もちろん美術館と同じくジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)が設計、ガラス張りの天井に走る何本もの鉄骨の美しさが特徴です。この言葉「LES OMBRES(レ・ゾンブル)」は陰の意味があります。間近に見えるエッフェル塔、鉄のレースとも呼ばれる姿がガラス張りのレストランに陰を落とし、また、天井に美しく走る何本もの鉄骨がレストランの床に陰を落とすという仕掛けが仕組まれています。
「LES OMBRES(レ・ゾンブル)」のショップカードです。ここに示されたジオメトリックなパターンのデザインが全てのインテリアデザインのコンセプトになっています。
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