外壁・屋根・断熱材/外壁材・屋根材・サイディングの選び方

国産と違う?輸入部材・建材 part1(2ページ目)

輸入の建材や部材は、数多く出回ってきています。デザインや雰囲気だけで決めてしまわないで、性能やメンテナンスなど国産との相違点もしっかり理解してから、選ぶようにしてくださいね。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

デザイン性も高く魅力的なタイル

輸入品のタイルは、手描きのタイルや素朴な雰囲気を持つタイルなど、デザインバリエーションも豊富で魅力的なものが多いですよね。タイルの素材としての種類は、陶器タイル、せっ器タイル、磁器タイルと日本のタイルと同じなので、使用する場所に注意して選ぶようにしてください。
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輸入タイルの特徴としては、まず、サイズの大きいものが主流ということ。300角(30×30センチ)以上のものが多く出ています。サイズにも注意が必要です。国産は目地の寸法を含んだサイズ、輸入品はタイル自体の寸法。また、厚みもさまざまなので、もし、国産と輸入品を混ぜて使うのであれば、目地が綺麗にならなかったり、表面が平らにするのが難しかったりすることがあります。

[注意]
輸入タイルは、国産品と比較するとどうしても形やサイズにバラツキが見られます。施工には、目地幅を多めにとるなどの工夫が必要です。バラツキも雰囲気のひとつと割り切る気持ちを持った方がいいのかもしれませんね。

■テラコッタタイル
粘土を素焼きにしたテラコッタタイルは、素朴で自然な雰囲気があり、人気の素材のひとつ。通常、水に弱いので使う場所には注意が必要です。どうしても、水まわりにもということであれば、テラコッタ風の磁器タイルを使うのもいいのではないでしょうか?表面加工が施してある製品であれば、内装でも外装でも使用することができます。

[タイルのメンテナンス]
磁器タイルなどは、表面を傷つけないように、スポンジで。強力なカビとり剤などタイルの柄が落ちる場合もあるので、手描きタイルなどは注意。
吸水性の高いテラコッタは、水洗いを避けること。ワックスが塗ってあるものであれば、硬く絞った雑巾で。

素材感が魅力 ムクのフローリング

輸入のフローリングはムク材が中心です。オークやメープル、ブナ、カバなどの広葉樹、米マツ、パインナなどの針葉樹も。グレードの違いは、節の数や板目、柾目などが関係します。

湿気によって、板目は柾目の約2倍も収縮するといわれているので、収縮を考慮した施工が必要です。最近は、木材を充分に乾燥させて、含水率を落として、狂いやあばれを抑えた製品もあります。厚みは、一般的には1.9センチのものが多く使われ、幅は5.7センチ程度です。(北米のフローリング材の場合)ムク材でも、耐久性を保つための塗装は必要で、現場塗装を前提としたものと工場で塗装済みのものがあります。また、さまざまなパターン貼りによるパターンフロアが多いのも特徴です。

[注意とメンテナンス]
ムク材は、天然木を利用しているわけですから、色や木目が不揃いなもの。また、土足での使用が前提なので、表面仕上げが多少粗いものもあるかもしれません。また、床暖房対応の商品が少ないので、注意が必要です。
塗装の方法によって、メンテナンス方法は異なるので、メーカーへの確認が必要です。ワックス仕上げだけの場合は、水に弱いので、こぼしたらすぐにふき取るようにしましょう。半年に1~2度のワックスがけは忘れずに。ウレタン加工などで防水処理をしたものは、硬く絞った雑巾で。汚れは専用のクリーナーなどで落とすようにしましょう。

《参考資料》 (財)製品輸入促進協会 「消費者のための輸入部材読本」

【関連情報】
国産と違う?輸入部材・建材 part2

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