無数の気泡によって軽量化を実現。樹脂膜によって被膜された気泡は、水の浸入による劣化を抑える新素材。 [ROOGA雅 モダン・ブラック] パナソニック電工 |
カタログでチェックしたり、モデルハウスやショールームで確認したり、施工会社と相談したり、他の設備機器と同様に、いろいろと情報収集が必要です。
そこで、今回は、家づくりを終えた先輩達が、どんな屋根材、外壁材、窓を選んだのかをご紹介しましょう。もちろん、選び方は人それぞれですが、先輩達の選び方からは、最近の住まいづくりの傾向がみえてくるもの。ひとつの参考にしてみてはどうでしょうか。
【出典】 「注文住宅と住宅設備に関する動向調査2008」 リクルート「月刊ハウジング」調べ
屋根材は粘土瓦が安定した人気に
屋根材は、厳しい自然環境から住まいを守る重要な建材のひとつ。外壁材などと同様に、構造躯体の耐久性にもかかわるので、素材の特徴や色、価格などはもとより、メンテナンスやお手入れ方法なども事前に確認して選ぶようにしましょう。広い面積に用いられる建材なので、素材の選び方によっては価格に大きな差が出る場合もありますが、イニシャルコストだけでなく、ランニングコストも考慮して選ぶことが大切です。また、屋根材は、屋根形状、勾配によっても価格が変動するので、見積もり金額をしっかりとチェックすることも忘れずに。
■採用した屋根の素材
先輩達の屋根材選びをみてみると、一番多いのが「粘土瓦(陶器瓦、いぶし瓦、素焼き瓦)」で、39.0%。昨年、一昨年のデータをみてみると、37.0%、38.2%ですから、安定した人気を持つ素材と言えるでしょう。焼き締めされた強さを持つ瓦の耐久性は高く、最近では、デザインも色もバリエーションが豊富なので、選びやすくなってきている素材と言えるでしょう。
表面に色落ちしない天然石をコーティングした鋼板屋根材。[T・ルーフ チャコールグレー] トステム |
モダンな印象の「金属系」も若干の増加傾向に。軽量で耐久性があるので、リフォームに用いる場合もみられます。その他、新しい素材の開発をすすめているメーカーもあります。いずれも、特徴を理解して選ぶようにしましょう。
次ページでは、外壁材選びをみていきましょう。