Amazon発の電子書籍リーダー「Kindle」

アップルが「iPad」を発表し、電子書籍リーダーが話題となっている。その走りとなったのが、米Amazon.comが販売している「Kindle(キンドル)」シリーズだ。Amazonは2010年1月に日本を含む100カ国以上で「Kindle DX with Global Wireless」を発売。筆者もKindle DXを試す機会を得たので、その使い心地について紹介していこう。
米Amazonが2010年1月に日本を含む100カ国以上で発売した「Kindle DX with Global Wireless」

米Amazonが2010年1月に日本を含む100カ国以上で発売した「Kindle DX with Global Wireless」



紙と同じ感覚の高い視認性が魅力

Kindle DXは9.7インチ(1200×824ドット、白黒16階調)の電子インクディスプレイを搭載する電子書籍リーダー。サイズは縦10.4インチ(約264mm)×横7.2インチ(約183mm)×厚さ0.38インチ(約10mm)、重さは18.9オンス(536g)。直販価格489ドル(1ドル=90.3円換算で約4万4190円)だ。

厚さ約1cmだが、カーブしているので持ってみるとかなり薄く感じる

厚さ約1cmだが、カーブしているので持ってみるとかなり薄く感じる


約3.3GBのメモリーを内蔵し、最大3500タイトルの電子書籍を保存できる。第3世代携帯電話(3G)ネットワークを通じて「Kindle Store」にアクセスし、Kindle向けのデジタルコンテンツをダウンロード購入できる(通信料はAmazon.comが負担)。PDFリーダー機能を内蔵しており、USBケーブルを経由してPCからPDFファイルを転送することも可能だ。

3Gネットワーク経由で常に最新版をダウンロードして読めるので、「The Asahi Shimbun」や「Mainichi Daily News」などの英字新聞を読んでいる人には便利だろう(現在のところ英語版のみ)。

朝日新聞の英語版「The Asahi Shimbun」を表示したところ。電子インクディスプレイなので紙と同じような感じで快適に読める

朝日新聞の英語版「The Asahi Shimbun」を表示したところ。電子インクディスプレイなので紙と同じような感じで快適に読める


実際に使ってみると、まずその視認性の高さに驚く。カラーではなく白黒16階調という点はマイナスだが、液晶ディスプレイと違ってバックライトがないので長時間の読書に向いている。まさに白い紙に印刷したような視認性の高さで、「電子インク」の名に恥じないという印象だ。

白黒16階調ながら、写真などもしっかりと閲覧できる

白黒16階調ながら、写真などもしっかりと閲覧できる


視認性の高さは魅力ではあるものの、動作は全体的に「もっさり」とした印象を与える。電子インクは液晶ディスプレイに比べて高速な画面表示ができないため、ページ送りボタンなどを押してもすぐには画面が切り替わってくれない。このあたりは「液晶は表示が速くてきれいだけど、目が疲れやすい」「電子インクは読みやすくて目が疲れないけど白黒で表示が遅い」と思っていただければいいだろう。