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東方神起はナゼ売れた?“新韓流”K-POP

冬ソナ大爆発も今は昔。今、世を席巻する“韓流”といえば、K-POPアーティストたちのことを指しているのではないか。東方神起にBIGBANG、シングル、アルバムともに日本のチャートを席巻する韓流アーティストたち。彼らが支持される理由、本国韓国での評価、そして次にくるスターなど最新のK- POP事情を、オールアバウト「韓国」ガイドの松田カノン氏に聞いた。

執筆者:All About 編集部

冬ソナ大爆発も今は昔。今、世を席巻する“韓流”といえば、K-POPアーティストたちのことを指しているのではないか。東方神起にBIGBANG、シングル、アルバムともに日本のチャートを席巻する韓流アーティストたち。彼らが支持される理由、本国韓国での評価、そして次にくるスターなど最新のK-POP事情を、オールアバウト「韓国」ガイドの松田カノン氏に聞いた。前後編でお送りする。

大爆発中の東方神起、ブレイク間近のBIGBANG、すでに定着したBoAと日本での活躍が目立つアーティストたち。彼らの本国での評価・人気はいかほどなのだろうか?

「韓国」ガイド松田カノン

「韓国」ガイド
松田カノン

「東方神起、BIGBANG、BoAが韓国でも大スターなのは変わりませんが、韓国と日本ではファン層に違いがあります。韓国では主に小・中高生のファンが多く、社会人のファンは比較的少なめです。コンサートなども、観客の年齢層は低め。対して日本では、10代から60代近い方まで、ファン層も幅広い。東方神起らのコンサート会場に行っても、韓国では見られない中年層のファンが多いことからもその違いが分かります。

東方神起やBoA、BIGBANGなどは、韓国ではどちらかというと、ティーンエイジャー向けのアイドルというイメージがあります。彼らが発表する曲やイメージは日本と韓国では違う場合も。BoAは、日本ではデビュー当時からどちらかというと大人っぽいイメージで活躍してきたと思いますが、(10代の頃)日本で大人っぽく歌っていた時期に、韓国では制服テイストの衣装で舞台にたっていたこともあります。東方神起もそうですが、韓国では激しいダンスミュージックを出した後、かわいいぬいぐるみの手袋をして、かわいい少年のイメージでミュージックビデオを発表したり、と、少女ファンをかなり意識したカラーで活動することもあります。

最近日本でもメキメキと頭角を現しているBIGBANGは、韓国でもまさに全盛期。各メンバーそれぞれの魅力を生かし、バラエティー、プログラム、ドラマ、コマーシャル、ソロ活動と、彼らをテレビで見ない日はないほど。ビッグバンはアイドルにしては珍しく、男性のファンも比較的多いですね。残念ながら東方神起は、事務所との問題があり、韓国では現在表立った活動がない状態ですが、彼らのファンはアジア全域におり、ファンクラブの会員数も他のアイドルグループとは比べ物にならないほど多い。アイドルとしては韓国でも最高の人気です。今でも彼らがカムバックすれば、NO1でしょう」

ファン層の違いは興味深い。使い分けてるのであれば、その戦略性の高さも恐るべし。彼ら韓国のアーティストにとって日本進出の意味するところはどこにあるのだろうか。

「より広い市場での成功を求めて、海外へ出ていくアイドルやアーティストたちは、年々増えています。海外デビュー先としては、やはり中華圏やタイ、日本などのアジアが中心です。特に日本は韓国からも近いうえ、音楽市場も大きい。既にピ(レイン)や東方神起、BoAなどの成功例もありますから、それに続きたいというのもあるでしょう。日本で成功することは、彼らにとっては間違いなく大きなタイトルになりますし、活動の場も広がるわけですから。

前項質問回答でも少し述べていますが、日本で活動する際は、韓国とはまた別の楽曲で売り出す場合もある。たとえ、韓国で発表した楽曲でデビューする際も、日本語で歌うことは基本です。そして、韓国で受け入れられているままに日本で活動するのではなく、韓国の歌手らしい独特のカラーは残しつつも、より日本人が好む楽曲、イメージ、スタイルを新たに構想し、売り出すことも考えられます。練習生と呼ばれるスター予備軍の中には、将来日本デビューの可能性も考え、日本語のトレーニングを受けている歌手らも少なくありません。

韓国人歌手らが日本で人気チャートに入ることは、まだまだ難しい状況ではありますが、彼らが日本で受け入れられる最低限の土俵は、既に日本で成功した韓国人歌手、また韓流という産物のおかげで既に築かれたと思います。基本的な実力はもちろんですが、いかに日本人に受け入れられるスタイルか、あるいは日本人ファンを魅了する魅力を兼ねそろえているか、そして日本で十分に活躍できるだけの日本語能力があるか、このあたりが鍵だと思います」

さらに続きそうなK-POPブーム。次回は気になる「次に来そうな」アーティストについて。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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