外国債券は、外国で発行されているとは限らない
外国の債券を買ったことがあるという人は少なくても、投資対象に外国の債券が含まれている投資信託を持っている人は、多いのではないでしょうか。
では、外国債券とはどういうものを指すかは、ご存知ですか? 外国で発行される債券のこと? たしかにそれも外国債券ですが、日本で発行される外国債券もりますし、日本円建ての外国債券もあります。
債券入門、今回は外国債券にはどのような種類があるかについてご紹介します。
外国債券とは
外国債券とは、発行通貨、発行体(政府、企業など債券の発行元)、発行場所(発行する市場)のうち、いずれかが外国・外国の通貨である債券のことを指します。「いずれか」が当てはまればいいわけですから、日本で発行される外国債券や、日本円で発行される外国債券もあるということです。
外貨建てか、円貨建てかで分類してみよう
購入代金の払い込みや、利子・償還金の受取りの「通貨」で分類すると、次のように大きく3つに分類されます。
外国債券、通貨での分類
もっとも一般的な、「外貨建て外債」
ショウグン債って何?
購入時の払い込み、利子・償還金の受け取りが外貨ベースの外国債券です。購入価格や利子・償還金の金額は、日本円に換算する際に、為替レートの影響で高くなったり安くなったりします。つまり、為替リスクがあります。
■各国の国内債 米ドル建て、豪ドル建て、など。
外国の発行体が、その国の市場で、その国の通貨建てで発行する債券です。アメリカの国債などがこれに当たりますね。外国債券と聞いて、まずイメージするのはこのタイプでしょう。
■ショウグン債
外国の発行体が、日本の市場で、外国の通貨建てで発行するものです。発行される場所が日本であるという以外は、通常の各国の通貨建ての債券と同じです。日本市場で発行されますので、日本の投資家を主な購入対象者にしているといえるでしょう。