ひとつ注意すべきなのが、この冊子は「自治体へのアンケート結果」をまとめたものですので、ひとつひとつの園の具体的な情報が分かるものではない、ということです。
また、「待機児数」も「その自治体全体での数」なので、「入園を希望する園に入れるかどうか」については、各園に確認していただく必要があります。
●どのように利用するか●
自治体ごとの比較が簡単にできますので、「引越しと保育園入園を考えている」という方には確実に役に立つでしょう。
でも、それだけではなく「住むところは変えられない」「子どもがすでに保育園に入園している」という方にも一読をおすすめします。
その理由は、「自分が住んでいる自治体の保育サービスの内容が、他の自治体と比較してどのようであるか」ということを知っておくのは、重要なことだからです。
例えば、「3歳児では、子ども20人に対して保育士1人必要」などの基準までもが、自治体によって異なっています。
保育料についても、他の自治体と比較して「高い」のか「安い」のか、より実情に即した認識ができるのではないでしょうか。
今後、「保育園の民営化」が進められていくにつれ、自治体間の保育サービスの格差はますます広がっていくと言われています。
「自分の住む自治体の保育行政について、厳しい目でチェックする」という意識は、これからの時代には必要なことだろうとガイドは思います。
●「民間委託・民営化に求められる最低条件10か条」●
この冊子をまとめた「保育園を考える親の会」がまとめたオピニオンです。
「子どもたちのために、保育の質を維持してほしい」という親たちの意見がまとめられています。
詳しい内容については、こちら をご参照ください。
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