人に最もおすすめしたい日本料理店です!

看板
お店はビルの3階。この看板が目印。
「分とく山」出身の末冨氏が、2005年9月にオープンした割烹料理店です。野崎洋光氏(「分とく山」主人)のもとで得た技術に自分の感性をプラスした料理は、実に心に染み入る味。ご主人のやさしい人柄も手伝って、一品一品に心が込められているのが非常によく伝わってきます。この場にいるだけで、さらには料理を食べ進めるにつれて、どこかホッとできる心温まる空間ですね。

料理は、昼夜ともにおまかせコースのみ。基本は10,500円(要望に応じて10,500円以上も可)ですが、お昼ならば3,150円と5,250円のコースも用意されていて、それが実に充実した内容。この上ないひとときを満喫できるはずです。


やはり最初の一品は重要です!

水晶鱧
15,750円コースの1品目。大きな氷の上にのせられた「水晶鱧」。
ボクは最初の2品、大きな氷の上にのせられた「水晶鱧」と、香りよくふっくらと仕上がった「おじゃこと鷹ヶ峰唐辛子の飯蒸し」で、「ここは間違いない!」と実感。


水晶鱧
梅肉とともにいただきます。
前者は、梅肉とともにいただく、いわゆる「鱧の落とし」なのですが、力強い肉厚の鱧から放たれる香り、旨み、そしてしっとりとした身質が実に圧倒的です。


おじゃこと鷹ヶ峰唐辛子の飯蒸し
ひとくちサイズの「おじゃこと鷹ヶ峰唐辛子の飯蒸し」。
後者は、噛むほどに弾けるもち米(一粒一粒がしっかりと立っている)の旨みと、潮を感じさせるじゃこの香りが口の中いっぱいに広がり、しみじみとしたおいしさと心地よい余韻を実感させてくれます。


夏といえば……

雲丹と蓴菜の小茶碗
暑さも吹き飛ばす「雲丹と蓴菜の小茶碗」。
「雲丹と蓴菜の小茶碗」は、夏には最適の一品ですね。雲丹の濃厚さ&心地よい潮の香りが、清涼感溢れる蓴菜(秋田県産)と相まって、額に光る汗をスーッと鎮めてくれます。この時期に日本料理店へ行くと、必ずといっていいほど登場するような一品ですが、この「すゑとみ」のものは、濃厚さとサッパリ感のバランスが実に優れていると思いました。


鱸のお椀
夏を代表する魚「鱸」を使った「鱸のお椀」。
お椀は「鱸」です。三重県産の根つきの鱸と山口県産の早松を使い、繊細さを前面に押し出した味に仕上げています。吸い地も、いい意味で平坦。味わいが、まるで水平線の如くスーッと広がっていきます。

岸和田産のトリ貝や青森県産のマグロ、マコガレイを盛り合わせたお造りも、文句なしの味。特にトリ貝の大きさ、肉厚さ、そしてその香りの良さには驚かされました。


次ページは、食の殿堂入りを果たした「炊き合わせ」と「焼き物」について。