さくらんぼとその歴史
さくらんぼは、別名「桜桃(おうとう)」とも呼ばれますが、本当の名称は、植物学的には「セイヨウミザクラ(西洋実桜)(Prunus avium)」と言います。「さくらんぼ」と言うのは商品化された通称・愛称なのです。英語では「チェリー」ですので、そう呼ばれている事もあります。しかし、一般的には、
(1)木や木になっている状態の実を「桜桃」
(2)摘まれた実は「さくらんぼ」
(3)輸入物や缶詰などに加工されると「チェリー」
という風に使われている事が多いようです。
さくらんぼの原産地は、現在のトルコ共和国といわれています。有史以前より、西アジアから鳥などによって種子が運ばれて→ヨーロッパ一帯で野生化したといわれています。そこから大西洋を渡って→アメリカ→太平洋をを渡って→日本に伝来しました。
さくらんぼというと、その名前から桜の木に実がなるように思ったこともありますが、花見をした桜にはあのさくらんぼがなっていないのは知っています。さくらんぼを付けるのは、実桜という種類の木なのです。(桜にも小さな赤い実はなります。)
さくらんぼは、バラ科サクラ属に属し、
・甘い実をつける甘果桜桃(西洋実桜:セイヨウミザクラ)、
・酸っぱい実をつける酸果桜桃(西洋酸実桜:セイヨウスミノザクラ)
のヨーロッパ系2種と、
・中国桜桃(支那実桜:シナノミザクラ)
の東アジア系1種、
合計3種類がさくらんぼの起源とされています。そのうち日本でさくらんぼと言われているのは、甘果桜桃の実のことを言っています。
■さくらんぼの歴史
さんらんぼ伝来の歴史があります。なかなか詳しいです。
さくらんぼってちょっとお高いのですが、そのワケは?次にその生産について調べてみます。
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