片づけを通して生き方を変える、興味深い哲学書です。
断捨離とは、一言で言えば、モノの片づけを通して心の整頓をして人生を快適にする行動技術のこと。クラターコンサルタントである、やましたひでこさんがヨガの行動哲学からヒントを得て編み出した、“片づけ術”のこと。とはいえ、ただの片づけ術じゃない。

【断】 入ってくる要らないモノを断つ
【捨】 ガラクタを捨てる
*この“断”と“捨”を繰り返すことによって訪れる状態が……
【離】 モノへの執着から離れ、ゆとりある“自在”の空間にいる私を目指す。

従来の「もったいない」「まだ使える」というモノを軸とした考え方ではなく、「このモノは私に相応しいか」と問いかけてみる――つまり、主役はモノではなく「自分」。「モノと自分との関係性」を軸に取捨選択していく技術のこと。

「使えるモノだからとっておく」のではなく、「私が使うモノだから大事にする」

断捨離の時間軸は、いつも今。今持っているモノ、1つ1つに対して、今の自分にとって必要かどうかを問いかけて、取捨選択していく。

“モノ”や“彼の名前”に置き換えてみると、そのまま、恋愛を整理する術にもなります。

忙しくて月に1度しか会えないAくん。なかなか絆は深まらないし、他の女の影も感じているけれど、いつか結婚したいし、1人になるのが怖いから別れられない。そういう恋愛は、そういう男は、今の自分に必要か――。できるだけ客観的に問いかけてみる、本当に欲しいのは、そんなパートナーシップ? おざなりにされ続けていることで、失っているもの、傷ついている心はあるはず。

【断捨離】したほうがいいのは、彼そのものだけじゃない。恋愛に対する思い込みや、臆病な心も捨てておきたい。

付き合い始めたばかりなのに、異常に束縛するBくん。女としては、嬉しい気持ちもあるけれど、何事も強引に自分のペースで進めようとするところが気にかかる。ちゃんと話し合いたいのに、聞く耳を持たない。もしかして、身勝手な男? と思いつつも、嫌われるのが怖くて何も言い出せない。

<不要・不敵・不快>なモノだと分かっているけれど、なかなか捨てられない。その理由をやましたさんは執着であると語り、不要なモノへの執着心の強い人を便秘症にたとえている。

恋愛も同じこと、恋愛便秘症だ。ダメ男におざなりに扱われても、振り回されても、何とも感じなくなっているというのは、心が汚れで詰まって感覚がマヒしているということにほかならない。ただ、振られていないからとか、男がいなくなるという理由だけで繋がっている男や保っている恋愛は、自分を腐らせている。

どうすればいいのだろう?