心身ともに弱ったからこそ、気付けた愛の深さ
男の本質的な優しさって、自分が適度に弱ってないと気付けなかったりする?! |
「今、振り返ると、私って変人? と思うくらい(笑)。何日も何日も寝食を忘れて作品作りだけに没頭していて、恋愛なんて全然見えてなかった。たまにデートする相手がいても絶対に自分の部屋に入れたりしないし、身も心も許したりしなかった。そもそも部屋は、仕事道具でぐちゃぐちゃに散らかっていて、足の踏み場もなかったから(笑)」。
女子としての幸せ感なんてまるでない、孤独な日々を送り続けていたある日、彼女は仕事で、それまでの信頼をすべて失うほどの大きなミスをした。同時に突然の事故で骨折してしばらく動けなくなっていた。身も心もボロボロになっていた時に、ある友人の男子が「ゴハンを食べよう」と電話をかけてきた。女友だちの元彼だし、一度も恋愛感情を抱いたことがなかった相手だったけれど、思わず今の事情を告げると、すぐに飛んできてくれた。
かくして、彼は、初めて彼女の部屋に入った男子となった。その彼と、彼女は数年ぶりの恋をした。それまでにはない安らぎと深い愛情を知って、久しぶりに、ぐっすり眠れる場所を手に入れた。
聞いているこちらが幸せになるほど、30女として理想的な恋愛。そんな恋愛にたどりつけた女性たちには、大きな共通項とは……?
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