大きなパニーニはテイクアウトも可能
ランチタイムに驚かされたのは、パニーニに使われるチャバッタの大きさ(写真上左)、そして、繊細なフリルのようにはさみこまれたチーズの美しさ!(写真上右) 具のクルミからチーズをつたってしたたり落ち、お皿の上にとろりと垂れているのは、はちみつです。
いただいてみると、温められた皮の香ばしさが鼻腔を満たし、パンそのものと具材の風味がしっくりとなじみながら舌の上にひろがりました。女性ならこのパニーニとエスプレッソのセット(700円)で昼食にしても、充分におなかが満たされることでしょう。パニーニ各種は500円でテイクアウトも可能です。
何もプラスする必要のない「ムー」
窓辺に並んだパンはいずれも小ぶりで、価格もお手ごろ。「毎日食べても飽きのこない味」をテーマに据え、ハード系とはいえ固すぎない食感。パリッとした薄い皮ともっちりしたクラムが親しみやすい風味をつくりあげています。
ぜひお試しいただきたいパンのひとつは「ムー(Mou)」(280円)。ふんわりと軽やかな食パンです。
自宅のキッチンで、店頭で教わった通りにまず2つに割って匂いをかいでみたら、たっぷりのバターがふくよかに香り、もはや他に何も加えなくていいほど。
「厚めにスライスして焼くとおいしいですよ」とのことだったのですが、最初のふわふわ感をそのまま楽しみたくなり、何ひとつ手を加えずにいただきました。
夕食にはワインと、あつあつのココット料理
「パンとエスプレッソ」のバリスタの中にはソムリエの資格を持つ女性、地本智美さんがいて、風味の充実したイタリアワインをグラスで気軽に楽しませてくれます。
夜に二人でお店を訪れた折にいただいたのは、まず、「スプレッド3種とパンの盛り合わせ」(写真上左・1100円)。選んだスプレッドは、イチジクが入ったダークリエット、スパイスとオレンジが香るブラックオリーブのタプナード、それから週替わりのスプレッド。
それから、おいしいココット料理を3品ほど堪能しました。いずれもストウブの小ぶりのピコ・ココット・オーバルに入れて、あつあつの焼きたてが運ばれてきます。
写真上右は「エビのフレッシュトマト焼き」(900円)、その下は「ハーブチキンと季節野菜のストウブ焼き」(1000円)。最後に「豚肉のストウブ焼き ゴルゴンゾーラとハチミツ」(1100円)。厚いココットの中でじっくり熱を通された素材の旨みが、ワインを素敵にすすませてくれました。
そして、充実した食事のあとにも大きなお楽しみが。エスプレッソの時間です。