交差点を見下ろす窓、フランスの匂いが漂う部屋カフェ
青山の名店Nid Cafeの遺伝子を受け継ぐ居心地の良いカフェが、カフェの少ない街に誕生しました。カフェ好きにとっては幸せな気持ちで歩ける街がひとつ増えて嬉しい限りです。
昼間は季節ごとの空の色が、夜は走り去る車のテールランプが大きな窓を彩ります。空の色を見上げる時間を大切に思う人にとっても、decaはまたとない休憩所となることでしょう。
新宿通りと外苑西通りが交差する四谷四丁目の交差点は、メトロ「新宿御苑前」と「四谷三丁目」の駅のほぼ中間。 フランス語で「こちら側」を意味するカフェdeca(ドゥサ)は、四谷四丁目交差点に面した雑居ビルの3階に2008年夏にオープンしました。 オーナーシェフは都内のレストランで修業後、3年間にわたりNid cafeの厨房で腕をふるい、その後系列カフェやレストランで技術を磨いてきた塩野目裕一さん。カフェで過ごす時間を愛し、レストラン勤務時代にも一日の仕事を終えてから深夜にカフェでお茶するのを日課にしていたそう。 |
Nid cafe時代にウサギ料理やブーダンノワール(豚の血のソーセージ)などのフレンチビストロ料理を提供したら、一部の女子には「かわいそうで食べられな~い!」と言われたそうですが、おいしいもの好きのフランス人たちが喜んで集まってくるように。
「食わず嫌いの人にも新しい味に目を開いていただこうと思うようになりました(笑)」と塩野目さん。
小学校の卒業文集に「将来の夢はコックさん」と記したという彼が開いたdecaは、ビストロ料理とこじんまりしたカフェでくつろぐ喜びを実感できる場所。今回の記事ではその魅力をたっぷりお伝えします。