魂をかきたてるブラジル音楽と、ブラジルで暮らした母のレシピ
ポルトガル語で「日々のコップ」を意味するコッポ・ド・ヂーア。白い壁。英国で家の屋根に使われていた古材を張った床に、この小さな空間のサイズにぴったり合わせて作ってもらったというやわらかな質感の木製テーブルと、不揃いなアンティークの椅子。 このカフェそのものが、まるで1個の白いコップのよう。コップには若いオーナー夫妻の手で、おいしいコーヒーと、亡き母親の遺品のなかから見つけたレシピブック(写真右)をもとに作るブラジルのお菓子と、イキのいいブラジル音楽のリズムが一日一日、ていねいに楽しげに注ぎ込まれているのです。 |
お母さんが綴ったレシピブック |
木のフレームにおさめられて壁に並ぶ2枚の写真には、1965年のブラジルと2007年のブラジルを結ぶ、40年ごしの静かな心温まる物語がありました。