ほうじ茶寒天の加計呂麻黒糖アイスクリームあんみつ
スイーツ各種も食事も、すべて身体に優しい素材ばかりを選んで厨房で手作りされています。厨房で腕をふるうのは岸田剛さんと女性スタッフ。
お茶の風味をじゃましないよう工夫を凝らしたスイーツの中で、ことに人気の高い逸品は、「加計呂麻(かけろま)黒糖アイスクリームあんみつ」(840円・写真上)。
ほうじ茶の香ばしさをとじこめた寒天の上に、あっさりと上品な甘さに仕上げた小豆をのせ、作りたてのみずみずしい白玉、そして加計呂麻島で生産される黒糖で作ったまろやかなアイスクリームをトッピング。
最後に、お客さまの目の前で茎茶の一種「おかしな茶棒頭」の茶葉をぱらぱらとふりかけて完成です。ちょっと不思議なこの茶葉は、そのままかじるとサクッとした歯ごたえと、優しいナッツのような風味が魅力的で、あんみつの食感のアクセントとしてぴったりです。
食事メニューの一番人気は「美人粥」各種。発芽玄米に、中性脂肪を溶かす「碁石茶」の風味を加えたお粥で、おかずの小鉢2品と番茶がセットになっています。その他、ゴーヤーチャンプルー丼、豊熟豚タップリ肉肉丼など、季節の素材を活かしたおいしいごはんが揃って、ひとりでもグループでも充実のランチがいただけます。
少ししか生産されない貴重なお茶の数々
お茶のメニューのいちばん最初には、静岡産の幻のお茶の名が記されています。これは若くして亡くなった日本茶の生産者が作ったお茶。日本茶づくりに命をかけ、芸術の域にまで磨き上げたすばらしい職人さんだったそう。茶茶の間がオープンした2005年10月当初はこのお茶がいただけたのですが、現在はすでに品切れ。二度と飲むことのできないその味わいは、もはや想像するしかありません。茶茶の間には、そんな貴重なお茶が次々に登場します。少量しか生産されないため、メニューには載せずに、カフェを訪れたお客さまに「ひみつの一杯」としてサービスされる貴重なお茶は、1滴ずつ舌にのせて、日本酒をなめるように味わいたいもの。
ランチタイムには身体に優しい食事とお茶を楽しみにくる人々が多く、また土日は表参道のショッピングがてら立ち寄る人々が多いので、本当にゆっくりしたいと思ったら平日の午後がおすすめです。