白ワインのような日本茶「桃源郷」
まず、茶葉そのものの爽やかな香りをかがせてくれたあとで(写真上左)、和多田さんはその茶葉を蓋碗にうつし、少量のお湯を注ぎました(写真上右)。

「これもまた、日本茶の多彩なおいしさのひとつなんですよ」
と和多田さん。
1せん目は透明だった液体は、2せん目になると旨味がたっぷり抽出されて淡く美しいグリーンに。杯を重ねるごとに新しい表情が引き出されていきます。
日本茶インストラクターの資格を持つ和多田さんは、かつて司法試験の勉強中にストレスからアトピーが悪化し、その治療のために日本茶の世界に入っていったという経歴の持ち主。現在ではアトピー体質だったようにはとうてい見えない健康体ですが、それもおいしいお茶のおかげだそう。
次のページで、和多田さんに教わった日本茶をおいしく淹れる方法をお伝えします。